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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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渉「シグムント!」

サイス「サクリファイス」

シグムントの一撃をサクリファイスは左手の剣で弾き返すと蹴りを入れてシグムントを地面に叩きつける。
そして右手の捕食器官で喰らうのではなく、殴り付ける。

渉「がはっ!?」

サイス「もう【ナイトメア】に来て無理に戦わなくてもいい、あとは俺達に任せろ」

サイスは先程までの攻撃の激しさとは裏腹に穏やかな声でそう伝えてくる。

渉「なんでだよ、なんで何も話してくれないんだ!何故駄目なのか教えてくれ!」

サイスは黙ってしまう。少しの間を置いてからサイスは口にする。

サイス「お前達の力は、役に立たないんだ!」

そう言われ、渉はさらに憎悪を濃くするが、ふと周りを見渡す。
仲間達が続々とやられていくのが見える。
そして自分もサイスに負けようとしている。

サイス「もう諦めろ」

渉がその惨状から諦めようとした瞬間、頭の中に声が響いた。







──ここで終わるのか?
───お前にはやり遂げることがある
──あらゆる巨悪を滅するものよ


───我らを放て








渉「嫌だ…」

サイス「え?」

渉「諦めたくない…諦めるならせめて理由が欲しい…」

サイス「理由は簡単だ、お前達の力は役に立たない」

渉「そんな理由で納得なんて出来ない!何故役に立たないんだ!?言ってみろ!」

しかし、サイスは答えない。
何故か核心だけは話そうとしないのだ。
渉はそれに対して憎悪ではなく、純粋な疑問を持った。
だが、今までやってきたことから「はいそうですか」と諦めることが出来なかった。

渉「俺はお前達のその行為に疑問を持った、だからその答えを得るまで絶対に諦めない」

サイス「話してもこうだ、だからペルソナ使いは信用できない!」

サイスがサクリファイスを本気で使う。
しかし、渉の前に現れた扉がその一撃を弾き飛ばした。

サイス「扉は心の有り様、シグムントでは防げないから苦肉の策か!」

渉「俺は答えを探すぞ、仲間と一緒にな!」

渉はカードを手にする。
しかし、シグムントを召喚するときの【愚者】のカードではない。

サイス「あれは…【星】?」

渉の手には【星】を意味するカードが、渉はそれを使い、扉を開いた。






渉「栄光と道標を示せ、シャルルマーニュ!」






渉の背後に細身の剣とそれぞれ形の違う紋章を刻印した十二丁の長銃が背後に滞空しているペルソナを召喚する。

その状況にペルソナ使いもシャドウ使いも関係なく目を奪われていた。

玄治「渉、シグムント以外に持ってんのか?」

ナギサ「ペルソナは一人の人間に一体のはず、なのにどうして渉さんには2体目が…?」

サイス「まさか…ペルソナを自分で…生み出したのか?」


渉「みんな、力を一旦借りるぞ」

その言葉に仲間達は同意する。
今やられて負けている自分達だが渉に任せて大丈夫だと全員が直感で感じたのだ。

渉の新たなペルソナ【シャルルマーニュ】は、仲間達6人の力を借り受け、背中に展開した長銃から放った。

風の力を放つはベンケイ
氷の力を放つはワルキューレ
雷の力を放つはベオウルフ
光の力を放つはジャンヌダルク
万能の力を放つはゼノビア
さらに着弾した瞬間相手を分析するのはマタ・ハリ

仲間達のペルソナの特性を弾丸に込めて射撃する。

シャドウ使い達が渉のシャルルマーニュに向かっていき、サイスが止めようとするが間に合わない。

シャルルマーニュは、シャドウ使いのシャドウの間を風のようにすり抜けながら一太刀を浴びせていく。
そして一気に形勢は逆転する。

サイス「撤退だ!」

渉「おい待て!沙梨愛ちゃんは…」

サイス「……殺すつもりなんてねえよ」

サイスがそう呟くとシャドウ使いは撤退してしまった。

玄治「おい渉、すげえな!」

阿莉愛「2体目なんて流石ね」

結菜「渉先輩には驚かされちゃうよね」

寛太「ありがとう、助かった」

真弥「渉、君はすごいよ」

ナギサ「渉さん、流石です!」

渉「みんなが無事で本当に良かったよ」


仲間から感謝をされつつ、渉達は【ナイトメア】から帰還した。


渉は仲間達の絆と真実を求める探求心から新たなペルソナ【シャルルマーニュ】を得た。



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あきゅろす。
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