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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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渉は失礼かな、とは思いつつ、玄治の父親が何故家に来たのか尋ねた。

玄治「ああ、実はな」

玄治は説明をしてくれた。
朝、母親の携帯に非通知で電話が届いた。
母親が恐る恐る電話に出ると父親だった。

「家に行くから待っていろ」

と、母親は仕事が休みでどこかに出かけようにも不安になり、玄治が学校を休んでずっと家で待機していたようだ。
すると学校では放課後辺りに父親が家に現れた。
このアパートには元々三人で暮らしていたので鍵を持ったままだったのだ。
父親は玄治達にお金をたかりにきたようだ。
玄治が、ふざけるな、と父親に掴みかかったが母親はそれを制止し、自首して罪を償ってほしいと懇願した。
だが、父親はそれを拒否して玄治と殴り合いになり、ちょうど今渉が来たところに至る。

玄治「だから俺はあいつを一生許さねえって決めてんだよ」

と話す。
渉は玄治の怒りがよく分かった。だが、それと同時に思ったままの事を口にする。

渉「玄治の怒りも分かるけど、俺は玄治が羨ましいよ」

と言ったことが玄治の怒りに触れてしまう。

玄治「何が羨ましいだ!?てめえ頭イカれてんのか!?」

「玄治、やめなさい!」

母親の声も届かず、玄治は渉の胸ぐらを掴んで怒号を放つ。

玄治「あんな奴死ねばいいんだよ!お前にくれてやってもいい!クソが!出てけ!」

と渉を押し飛ばし、自分の部屋に入り、襖を乱暴に閉めた。
母親は渉に謝罪するが、渉も自分が悪いと謝り返す。
そして渉は玄治の家を後にして帰路に着いた。



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