『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:2 渉は失礼かな、とは思いつつ、玄治の父親が何故家に来たのか尋ねた。 玄治「ああ、実はな」 玄治は説明をしてくれた。 朝、母親の携帯に非通知で電話が届いた。 母親が恐る恐る電話に出ると父親だった。 「家に行くから待っていろ」 と、母親は仕事が休みでどこかに出かけようにも不安になり、玄治が学校を休んでずっと家で待機していたようだ。 すると学校では放課後辺りに父親が家に現れた。 このアパートには元々三人で暮らしていたので鍵を持ったままだったのだ。 父親は玄治達にお金をたかりにきたようだ。 玄治が、ふざけるな、と父親に掴みかかったが母親はそれを制止し、自首して罪を償ってほしいと懇願した。 だが、父親はそれを拒否して玄治と殴り合いになり、ちょうど今渉が来たところに至る。 玄治「だから俺はあいつを一生許さねえって決めてんだよ」 と話す。 渉は玄治の怒りがよく分かった。だが、それと同時に思ったままの事を口にする。 渉「玄治の怒りも分かるけど、俺は玄治が羨ましいよ」 と言ったことが玄治の怒りに触れてしまう。 玄治「何が羨ましいだ!?てめえ頭イカれてんのか!?」 「玄治、やめなさい!」 母親の声も届かず、玄治は渉の胸ぐらを掴んで怒号を放つ。 玄治「あんな奴死ねばいいんだよ!お前にくれてやってもいい!クソが!出てけ!」 と渉を押し飛ばし、自分の部屋に入り、襖を乱暴に閉めた。 母親は渉に謝罪するが、渉も自分が悪いと謝り返す。 そして渉は玄治の家を後にして帰路に着いた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |