『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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しばらく進んでいくと、灰山家の屋敷らしき場所。
そう。
あの時邪神と戦った場所へとたどり着いていた。
するとそこにはナギサが一人立っていた。
渉「ナギサ!」
渉が走り寄りながら声をかけるが、やはりナギサに強い言葉で拒まれる。
渉「な、何があったんだ!?」
渉がそう聞くとナギサは疲労の見える顔で小さく口にする。
ナギサ「私がどうして咲綾さんの中に還れなかったのか分かりました…私は咲綾さんのシャドウじゃないんです…私は……邪神の一部…なんです」
渉「邪神…の?…!?」
それを聞いた渉は邪神が最後に言った『全てを消さねば終わりではない』という言葉を思い出す。
ナギサが苦しそうに話す内容を渉は纏めていく。
ナギサが説明してくれたことは、ナギサは灰山咲綾のシャドウではなく、彼女を元に邪神が模してて作り出した夢と現実双方を行き来出来る存在だった。
灰山咲綾のシャドウはディアナであり、ナギサは全く関係のないものだった。
ナギサによれば自分の体に埋め込まれている邪神の因子が、暴れ始めているのだという。
渉「だったら、その邪神の因子を取り除けばいい!」
ナギサ「無理です…これは私を作り上げる上で元になったもの……皆さんでいう魂…だから」
切り離せば、────死ぬ。
渉はナギサを助けるにはどうするべきか決めあぐねていた。
たとえペルソナという超常の力を持っていたとしても誰かの生死を超越できるわけではない。
そんな風に悩んでいる渉を見て、ナギサは苦しいにも関わらず、努めていつも通りの笑顔で口にする。
ナギサ「誰もいない…この場所で一人で死ねば、迷惑はかかりませんよね」
そう口にして、ナギサは姿を眩ましてしまう。
すぐに追いかけようとするが、ナギサのジャンヌダルクの放った光の槍が渉の視界と行く手を塞いでしまっていた。
その後、渉は闇雲に探し回るが見つからなかった。
渉「くそっ!」
仕方なく彼は【ナイトメア】から脱し、自分の独断行動の謝罪も加えて仲間達に連絡をした。
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