diabolik lovers
02.痛みと快楽。



(無神ルキ×エリア)


気が付いたら自分の部屋のベッドにいた、母親曰く「とんでもない美形がタクシーで送ってくれた」らしい。それは勿論、無神くんのことで。

ふと辺りをみると放り出されたバックと学生証が見えた



(そうだ、学生証に…住所かいてあるんだっけ)



軽く眩暈がする、貧血かな、だなんて考えた瞬間蘇る記憶。



(あれは…ゆ、夢だよね…?)



そっと首元に手をやると、鈍い痛みとともに赤黒い乾燥した血が手にこびりつく。ぞっと身震いする自分がいる一方で身体が熱くなる自分もいる。



(私…どうしちゃったんだろう、)






友人A「ねえねえ!エリアさ、無神長男と付き合ってるの!?」

「は?」


おはよー、と挨拶する間もなくクラスメイト達に詰め寄られる、好奇心に満ち溢れた目で見つめられ、おもわずたじろいてしまった


友人A「カノンが予備校帰りにエリアを見かけたって!」

友人B「お姫様抱っこで一緒にタクシー乗るの見たってよ!」

「はっ?!お、お姫様だっこ……?!」


なんのことやらさっぱりわからない。私が思いきり顔を歪ませるとまるでタイミングを見計らったかのように…


友人A「あっ!無神くーん、おはよー!!」

ルキ「…ああ、」



(…げっ!)



友人A「ねえねえ、無神くんってエリアと付き合ってるの?」



(な、なんて事を聞くのよ!?)



ルキ「…あり得ないな。こいつはただの家…「ぎゃあああ!いやいや、なんでもないの!本当!ね、無神くん!!」

ルキ「おいっ…!」


まくしたてるように無神くんを遮ると、ぐいとひっぱり隣の指導室へとかけこむ、



「ちょ、!今、明らかに家畜って言おうとしたよね?!」

ルキ「事実を述べようとしたまでだ、」


当然のように言ってのける無神くんに唖然とする、健全な委員長副委員長関係だったのにいつの間にかご主人様と家畜の関係に成り替わってしまった…そんなの周りに説明のしようがないじゃないか!



(いやいや、まじ笑えないから!)



ルキ「そんなことはどうでもいい。…それよりお前、こんな場所に俺を連れ出して…そんなに吸われたかったのか?快感に貪欲な奴だ…」


見下すように私を見つめると無神くんは私との距離をぐっと詰める、


「やっ、ちょっ、」

ルキ「家畜の分際で主人にたてつく気か?…俺は今腹の虫が悪い…」



ビリリっ、張り詰めた空気を裂くようにワイシャツが剥ぎ取られる、耳を疑いたくなるような音に身体が跳ねた



「ちょっ?!やだ…!!」

ルキ「黙れ、お望み通り…吸ってやるよ…」

「痛っ…!!あぅっ、!!」



(なんで、なんで、なんで)



涙が溢れる、一度は吸われたものの、決して慣れない痛み。それどころか無神くんが苛立っているせいか、前回よりも扱いが荒々しい。恐い…それ以外考えられなかった。

必死に手足をバタつかせるも後ろから肢体を絡ませる無神くんには敵わない



ルキ「んくっ、…んん…恐怖を感じてる血も悪くないが…快感に酔いしれている血の方が…美味いな…」


肌を隠していた最後の布きれが無残にも引き裂かれる。冷たい空気に触れた胸の頂きは私の意と裏腹にどんどん硬くなっていく、



「やあ、っん!」


きゅっ、と背後から摘ままれ、押し込むように捏ねられる。…無神くんが私の身体を弄っている…そう考えただけで身体の芯から熱くなるのがわかった



ルキ「…くくくっ!…本当にお前は快感に従順な奴だ…血が…こんなにも甘くなる…」

「んんっ!やあっ…!」

ルキ「…んっ…はしたない女だ…でもこの血は悪くない…」


敏感な部分を優しく弄る指、一方では容赦のない吸血。快楽と痛みが私の身体を支配する



ルキ「…堕ちろ…そして…濃厚な血を…俺によこせ」


さんざん扱かれて、最後ぎゅっ、と両胸の先端を引っ張りあげられる。それと同時に強く肩に牙を突き立てられると私は呆気なく達してしまったのだった、



02.痛みと快楽。




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