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ザ・シンラショウ
オープニング
真っ暗なスタジオの中に、一人だけピンスポットを浴びた女性が立つ。
『ザ・シンラショウ』の司会、MC SHINRA(エムシーシンラ)だ。
MC「人は、様々な夢を持つ。
その夢は人によって様々だが、中には一人では難しいものもある。
自力で叶えられないなら、ここで叶えてやろう。
全ての夢の終着点…それが、ザ・シンラショウ!!」

オープニング曲が流れ始め、画面に番組のタイトルロゴが表示される。
タイトルロゴが消えると、そこに十数名の女性ダンサーがいた。
ダンサー達が曲に合わせて踊り、それが終わるとダンサーの間から改めてMCが登場する。

MC「今週も始まったザ・シンラショウ。
今週も青先シティテレビTV-1スタジオから、1時間の生放送でお送りする。
司会は私、MC SHINRA」
MC SHINRA

MC「そして今週の解答者は…作家・宮城ゆかな(ミヤギユカナ)!」
セット中央の扉が開き、宮城登場。
GUEST 宮城ゆかな

観客、拍手。

(VTR:MC)<宮城ゆかな、職業・作家。
幼い頃親に絵本代わりに読み聞かされた小説がきっかけで、執筆活動に興味を持つ。
中学校の際所属していた文芸部が、文化祭で発行した作品集が雑誌編集者の目に止まり、読み切りでショート作品を掲載。
その後、数々の雑誌にショート作品を中心に掲載されたが、現在唯一の連載誌『小説タワー』から初の長編作品を出版すると、大ヒットを飛ばす。
代表作は、『江戸の負け犬』『携帯トラブル倶楽部』>
MC「ようこそ、ザ・シンラショウへ」
ゆ「よろしくお願いします」
MC「宮城は作家と言うことだが…確か『木枯らしの朝』もお前の著書だったか?」
ゆ「え、ええ…。
と言うかそれ、私が今書いてる雑誌に持ち込んだ最初の作品ですよ?
よくご存知…」
MC「ではルール説明だ。
(観客、笑い)
今回から少し変更があったから、よく聞いてくれ。
クイズは賞金獲得を目指す7問と、夢を叶える1問で構成されている。
正解を重ねる毎に賞金が増額され、7問をクリアすると1000万円獲得となる。
その後、1000万円を賭けてドリームチャンスに挑戦出来る。
挑戦してクリア出来たら、1つだけ夢を叶えられる。」
画面右に金額などが表示され、説明後消える。
MC「今回から奥義が変更された。
これまで1問に1回使えていた奥義は、合計3回までしか使えなくなる。
ただし、その内1回だけ任意で好きな奥義を使えるようになった。」
《奥義ルールの変更@》
1問毎に1回使用出来た奥義は、
全体で3回までの使用に限定。
※ただし、その内1回のみ
好きな奥義が使用出来る。

MC「更に、新たに1つ奥義が追加された。
その名も、『時の女神』。
時の女神は、問題を事前に聞かされていない番組セカンドプロデューサー・名都瀬有美(ナトセユミ)に答えを相談できる。」
《奥義ルールの変更A》
新奥義・時の女神
…番組セカンドプロデューサー
・名都瀬有美に答えを相談可能

MC「待たせてすまなかったな。
では、お前の夢を聞こう。
お前の夢は何だ?」
ゆ「私の部屋を、完全防音にしていただきたいのですが…」
MC「やはり作家は、集中が大事だからな。
だが、完全防音が必要なほどお前の家はうるさいのか?」
ゆ「あ、いえ…そう言うわけではないです」
MC「まあいい。
お前の夢は、事前にプライスチェックを行った結果…およそ755万円となった。
従ってドリームチャンスクリアの暁には、お前の部屋を完全防音にして、更に賞金1000万円を差し上げよう。
それでは、宮城ゆかなが自らの夢をかけザ・シンラショウに挑む。
It's show time!」

(1分のCM)

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