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ザ・シンラショウ
ドリームチャンス
(CM明け)
CM中に司会者の席とモニターが外され、ミーリィの近くにマリィが立つ。
真っ暗なスタジオに、中央のマリィ達にのみスポットライトが当たる。
マ「ミーリィちゃんにもう一度確認します。
ミーリィちゃん、貴女の夢は何かな?」
ミ「私の初恋の人に会わせて下さい」
マ「ドリームチャンスはこれまでと違って選択肢がなく、口答で答えてもらいます。
ただし、まだ残っているルーレット奥義を使って導きの手が出たら、4択にします。
ミーリィちゃん、準備はいいかな?」
ミ「はい」
マ「では、問題!
青先シティテレビとテレビ西青先は、以前一時的に放送番組協定を結んでいましたが、あることが理由でその協定は白紙撤回されました。
その理由は、何でしょうか?」
DREAM CHANCE.
青先シティテレビとテレビ西青先は以前一時的に放送番組協定を結んでいたが、それを白紙撤回した理由は?

マ「ちなみに放送番組協定っていうのは、青テレとテレ西の一部の番組を両局で制作に当たる約束の事だよ。
さて…ミーリィちゃんは、分かるかな?」
ミ「見当もつきません…」
マ「残る奥義はルーレット奥義だから、導きの手が出る保証はないけど…使ってみる?」
ミ「そうですね、お願いします」
マ「じゃあ…ルーレット奥義!」
ルーレット奥義

マ「ルーレットスタート!」
画面に表示された4つの奥義を、高速で光が移動する。
ミーリィがボタンを押すと、光が召喚に止まり強く光る。
マ「召喚〜!」
セット中央の扉が開くと、誰かが立っている。
マ「この番組のセカンドプロデューサー、名都瀬有美(ナトセユミ)さんです」
召喚GUEST
名都瀬有美

有「ミーリィさん、お久しぶりです」
ミ「…ええ、お久しぶりですね」
マ「じゃあ名都瀬さん、ヒントをあげてね」
有「ねえ、マリィさん。
ヒントの代わりに、4択にしてあげてもいいかな?」
スタッフと一部観客、ざわめき。
マ「う〜ん…」
その時マリィのイヤモニに、大統領の『大丈夫だよ、OKだして』と言う声が入る。
マ「OKだよ。
4択にするだけで、観客には聞かないけどね」
マリィの決断を受け、生タイプ表示窓(解答者の解答が生でタイプされた文字が表示される表示窓)が消え、通常問題時の4択表示に切り替わる。
有「A・両局の局長の仲違い(なかたがい)」
A:両局局長の仲違い

有「B・SHINRAさんが協力に難色を示したから」
B:MC SHINRAが難色を示した

有「C・制作費負担額が平等でなかったから」
C:制作費負担額が不平等だった

有「テレ西社員が青テレに取られたから」
D:テレ西社員が青テレに取られた

マ「名都瀬さんでした。
ありがとね〜」
名都瀬、セットを出てサブ(副調整室)に戻る。
マ「さて、ミーリィちゃん。
時間はまだあるけど…」
ミーリィが、考え込み黙ってしまう。
スタッフとマリィが焦り始める。

数分後、番組の残り時間が少なくなりカウントダウンが表示されるが、ミーリィは喋りだす気配がない。
LIMIT 4:59

マ「…あのぉ、ミーリィちゃん?
何も喋らないと、放送事故になっちゃうんだけど…」
ミ「放送上はBGMが流れているから、無音が続いたときの放送事故は起こりませんよ」
マ「…みょ〜に詳しいね?
何でかな?」
ミ「………」

残り時間が2分を切ったが、未だにミーリィが答える気配はない。
マ「…ミーリィちゃん、もし答えが分かっていてわざと延ばしてるんなら…私もいい加減に怒るよ?」
マリィが笑顔になるが、目が全く笑っていない。
しかし、マリィがどれだけミーリィを睨んでも、ミーリィは何も答えようとしない。
LIMIT 1:04

マ「………大統領、聞こえるかな?」
森『はい』
マ「今サブだよね?
…延長できないかな?」
森『5分だけ延長出来ます。
5分ニュース飛ばしますから』
ミ「……。
(一個人がそんな勝手なこと出来る筈が……え!?)」
ミーリィが、画面を見て驚いた。
LIMIT 5:01
※青先5Mニュース2155は休止します

ミ「び、B…」
マ「正解で〜す!」
CONGRATULATIONS!

照明が明るくなり、紙吹雪が舞う。
ファンファーレが流れる中、マリィが続ける。
マ「ドリームチャンス、クリアです!」
観客、歓声&拍手。

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あきゅろす。
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