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「いやいや、それはわかるけどさ。お前そいつ連れ帰ってどうするつもりだよ?妖怪だぞ?」
「どうするって…飼う?」

蓮が呆れた顔でこちらを見ている。
まあ、それもしょうがないだろう。
いきなり妖怪を飼うなんて言っているんだから。
それに、寮で飼うとなるとさらにいろんな問題が出てくる。

蓮と俺がこいつをどうするかで話していると後ろから騒がしい声が聞こえてきた。
だんだんこっちに近づいているようだ。
おそらくこの猫又を探しているんだろう。

「蓮、鞄借せ」
「へ?鞄?あ、ああ」
「どーも」

俺は鞄を持っていなかったので蓮から鞄を借りる。
そしてそれを開け、その中に猫又を押し込む。

「ちょ、え?!桐人、お前何してんの?!」
「ちょっと隠してるだけ。ほら、行くぞ」
「おい、待てよ!」

押し込むとき猫又は鳴きながら暴れていたが、やがて静かになった。
少し狭いかもしれないが、後ろのやつらには見つからないだろう。
それに、寮までの距離だしな。
そこまで時間がかかるわけじゃない。

「ちくしょう!どこに行きやがった!」
「まだ近くにいるかもしれない!もっと探すぞ!」

なんて声が後ろから聞こえてくる。
そのままずっと探してろ。
まあ、どうせ見つからないだろうがな。




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あきゅろす。
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