幻想ノ噺
5*
ハァ…っと息を吐いて、来るだろう熱を待った。
そして…
ぐちゅ…ぐぷぷ…ぐぷん!
「ふ、ぁっ!」
「…すごい。類斗のナカ、まるで私を待っていたみたいだ。」
痛みも、抵抗もなく、僕はシェイの性器を飲み込んだ。
いくら解したとはいえ、こんなにすんなりとはいかない。
なのに、だ。
「とろとろ…。それに柔らかい…」
「ぅあ…シェイ、熱い。…ナカ、熱いよぉ!」
けれど、すぐにそれどころではなくなった。
ナカが熱くて、痒い!
まるで媚薬でも使われたかのようだ。
「あ、はぁっ!も、かゆ…っあ、うご、てぇ…」
「わかりました。」
そう応えると、シェイはゆっくり、それからだんだん早く出し入れしてきた。
「ひぁぁっ!あ、あんっ!」
「類斗、類斗…」
グチュン、グチュン、パン、パン!
激しくなるにつれ、凄まじい快感が身体を駆け巡る。
「シェイ、シェイっ!」
「っ!イきますよ?」
告げられてすぐに、ナカに熱を放たれた。
僕も手が離されたことによって二度目の精を放った。
けれど、痒みは…熱さは増すばかり。
快感は増すばかり。
「ひぃああっ!」
そのまま2ラウンド目に入ってすぐに、また達した。
快楽、熱さ、痒み。
どんどん増して…。
「ひぃっ!んああぁっあ、ぁ、やぁっ!シェイ、シェイ、シェイっ!あ゛あぁああっ!」
「類斗!」
「や、ダメぇっ!こわれ、ちゃ…おかし、なるぅっ…!ふ、やぁぁあぁぁっ!」
快楽が怖い。
熱さが苦しい。
痒みが痛い。
嗚呼… 狂 ッ テ シ マ ウ 。
「類斗!しっかりして下さい!」
「怖い、こわいよぉ…」
「っ!私につかまりなさい!私はここです!貴方も、ここに…私の側にいてください。…お願いですから。」
―――言ってたじゃないですか。
泣きそうなシェイの声に、僕はあぁ、そうだった、と笑った。
「…ん。」
僕はシェイにしがみついた。
流されぬよう、消えぬよう、忘れないよう…。
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