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恋桜―こいざくら―


  さすがに謝らせ過ぎなのでは…と、空の良心がチクリと痛んだ。 
  今回のハプニングを水に流すことはさすがに出来なかったが、誰かと間違っていた事には違いないのだから、仕方がない…と、半ば強引に自分を納得させる。
  目の前の人物の策略にまんまとハマッタことなど露知らず…。     

「…で、何でお前がオレのこと知ってんだよ」   
「あっ、オレ相田先輩と同じ中学校だったんです。それで…」   
「ふぅ〜ん。で?」   
「…で?」   
「だから!どうしてオレを知っているのかって聞いてんのっ!」   
「あぁ。だって相田先輩、中学校の時有名でしたよ。“可愛い先輩”って」   

  同じ中学の後輩だったという事には納得できたが、その“可愛い先輩”と言う言葉に反応を示
す。   

「だ、誰が“可愛い先輩”だっ!オレは男だっ!!」  







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あきゅろす。
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