恋愛小説 『君のために僕は泣く』 『君のために僕は泣く』 最近妙な夢を見る。 ――白い空間、明るい所、何処だろう? そして また、あの人だ、夢の中の人誰かわからない。 「なぁ、誰なんだ?あんた、何で毎回出てくるんだ?俺の夢に」 返事は無い… ポロポロ…コレもいつもどうり、何で泣くんだよ…訳わかんねぇよ! そして目覚めた、こうした夢を"桜木 修二"は見る。 いつも夢に出てくる"彼女"誰かわからない"彼女"。 しかし、いつもその"彼女"に関する物が増えて行っている。 たとえば、二回目の時女だと解った。 今回ならば、何処の学校の生徒か解った、あれはたしか近くにある私立高校の制服だった。 しかも三年で優等生っぽかった。 「よしっ!!行ってみるか!」 こうゆう時、友人づてがあると助かる、ある友人にたのみ生徒の誰が"夢の彼女"なのか調べた。 意外と早く解った、でも、"彼女"はいなかった、すでに他界していた。 "彼女"の名前は"七村 一希"だった。 すぐに彼女の家に行ってみた、すると、もっと意外な事が解った、彼女は俺が好きだったらしい…(マジびくった) だから"彼女"は俺の夢に出たのだろうか? その日の夜、いつもと違った。 "彼女"はが喋ったのだ、ふといつもの様に泣きながら、 「今までありがとうございました、私は貴方に会えて、死んでからも貴方の側にいれて嬉しかったです」 うっすら消えかかっている様に見える。 「お前、俺の事何で…好きになったんだ?」 早口でいってやる。 「解りません、でも、死ぬ前も、死んでからも、私は幸せでした………あ……」 声も消えていっている。 最後、彼女はこう言った。 「ありがとう」と "彼女"がいなくなると何となく寂しさが押し寄せ良く知らない"彼女"のためだけに俺は涙を流した。 END 五年前の小説です。 [*前へ][次へ#] [戻る] |