[携帯モード] [URL送信]

恋愛小説
『 to 』



『 to 』



少女は言った。
「怖いのよ」

怯え、震える少女に幼さを残す少年は言った。

「だからってずっと震えて泣いているの?」


少女は泣き腫らした赤い目を少年に向けました。
「だって…世界が怖いの、信じたいけど信じられないのよ」

少年は笑いました。


「じゃぁ、僕が側にいるよ」

そして、少女の手を優しいその手で握りました。


「僕は世界中が敵になっても君の味方でいる。

君が安心するまで側にいるよ。僕は―……


  君が好きだから。 」


少女は少年の手を握り返しました。






END



[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!