恋愛小説
『 to 』
『 to 』
少女は言った。
「怖いのよ」
怯え、震える少女に幼さを残す少年は言った。
「だからってずっと震えて泣いているの?」
少女は泣き腫らした赤い目を少年に向けました。
「だって…世界が怖いの、信じたいけど信じられないのよ」
少年は笑いました。
「じゃぁ、僕が側にいるよ」
そして、少女の手を優しいその手で握りました。
「僕は世界中が敵になっても君の味方でいる。
君が安心するまで側にいるよ。僕は―……
君が好きだから。 」
少女は少年の手を握り返しました。
END
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