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「ふふ、怖がるその眼もまたよい」

「は…離して……っ!」


馴れ馴れしく自分に触る男に、今自分が出せる精一杯の声をチアキは絞り出した。


「ほぉ……!いつの間に口がきけるようになったか!これは面白い。もっと楽しみが増えたというもの…」



きぃっと自分を睨む琥珀の視線をみて、男はにやりと笑った。

そして後ろにいる、男の護衛に手のひらを返して部屋から出ろと合図を送った。

ぞろぞろと護衛がでていく。

最後の一人が扉を出たと同時に、カチャリと鍵をしめた音が聞こえた。


完璧に二人だけになった事を確認できたら男は、チアキの瞳に映る自分の姿にわらった。





――どんっ!




チアキは押し倒され、男に上から乗っかられる。

頭を台座に強く打ち付けたのに、緩めることなくチアキの服に手をかけた。


「この服はどうしたのだ?男に媚びたのか、おまえのその瞳で」

「違うっ」

「お前にはそのつもりがなくとも、服をくれた男は乗る気だったたのかもしれんよ?」

「あなたとは、違う!彼は……そんな事はしないっ……!」

「ふふ、無自覚というのは本当に恐ろしいな……。ほら、私にも得意な瞳で媚びてみろ、ねだってみたまえ」


白い肌をみて男はさらにスピードをあげる。


抵抗しようと必死になって暴れるが、それは無意味なものでしかなかった。




そういえば……。


チアキは思い出した。



前にもこういうことがあったと。


以前はまだ未遂に終わったのだが…。





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あきゅろす。
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