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6


出会った日からずっと芽吹いていた気持ち。

感情。

願い。


相手を真っ直ぐに見つめて、チアキは小さく呟いた。


「すき…です」

「………」



タイミングを見計らったように風が吹く。

肝心のアオイの返事はさらわれてしまった。


しかしアオイの表情を見るとチアキは言葉を悟ったように笑った。


優しい、暖かな目。

目を細め、チアキを見据える青い瞳にはいつかのアオイの優しさも映している気がした。



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