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「それは無理な相談だハイジ。俺はあいつが可愛く鳴く所が見てぇんだ」

俺がその言葉を聞いて交渉する事を諦めて自力で何とかしようと動き出すと、

おじさんは笑いの混じった声で言葉を付け足した。


「そうだな…、そんなにゼロを助けたいならお前がアイツらの代わりをするか?

お前がゼロを口でご奉仕してイかせる事が出来れば今日は見逃してやるよ」


俺には絶対に出来ないと思ってるのか、面白い見世物が見つかったと思っているのかノアのおじさんは口端を上げた。


おじさんのその提案で俺を囃し立てる声と下卑た笑い声が増える。

ここでおじさんの言う事をきかないでゼロに手を出す囚人全員をやっつけちゃうって言う手もあるんだけど…

それをすると俺暴走しちゃいそうだからなぁ。

兄ちゃんに変な心配を増やさない為にも俺がしっかりしなければ。

直ぐ側で聞こえるゼロの精一杯押し殺そうとしている涙声とゼロの体を弄び嘲る囚人達の声に俺は直ぐに結論を出した。

「わかった。その代わり約束は守ってよ」


念を押すようにノアのおじさんにそう言うと、

おじさんは約束は守る、と嫌な笑みを浮かべながら俺にそう告げゼロに群がっていた囚人達をゼロから離れさせた。


上手くできるといいんだけど。


俺も男だから知識としてはある事はあるんだけど実際にした事はないからちょっと不安。

俺が持っている知識の中では相手は全部女の人だからなぁ。


そんな少しの不安をいだきながらゼロに近付く。

ゼロは殆んど裸に近い状態まで囚人服を脱がされて露にされた体を隠しながら呆然としたように俺の目を見つめてくる。


「じょ…冗談だよなハイジ?」


ノアのおじさんと俺の顔を交互に見ながら後退りするゼロの側まで行くと俺は腰を屈め、遠ざかろうとするゼロの腕を掴んだ。


「俺…頑張るからね」

一度深呼吸をして気合いを入れる俺を見てゼロは顔を青ざめた。


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