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異世界の姫君
破壊



一方観覧席では、所々にあるカメラにより
唯の状況が映し出されていた

今まで唯の圧倒的差戦いは有利に進んでいたかに見えたが、唯の突然の異変により
状況は一辺していた

「唯の奴、何処か悪かったのか
突然何故、苦しみだしたんだ…」

ディーノの肩に乗りながらリボーンは、
画面に映る何もできない状態で雉により
蹴られ身体中傷だらけで地面にぐったりしている
唯を見ていた

そんなリボーンの言葉にディーノは
唯のあの状況に見覚えがあった
森の中で雲雀と戦ってるとき、突然苦しみだした
唯を見たのだ
唯に口止めまでされているため
何も言葉を発せられないがこの状況の唯に対し少なからず内心心配だった

凄い痛みらしいあれは、羽が背中から出たあと
唯は気を失ってしまった
今の状況でそうなってしまったら、唯は確実に敵のてによって殺られてしまうだろう
そうディーノは考えていた

肩に乗るリボーンがディーノの考えを読んでいたことにも気づかずにディーノはただ唯の無事を祈っていた






「そうやぁ、白蘭様が言ってたっけ?
唯チャンにとってこの武器は、大切な物だと…」

にこにこ笑顔のまま私の刀を持ちながら、指で
表面を撫でる
今だ痛む胸そして、
ぐったりと傷だらけで所々出血している身体を
地面に寝かせながら視線だけを雉さんに向ける

白蘭様が言ってた?なんで、私の大切な物だと分かるのだろう、武器は誰だって大切だから?

そんなことを考えながら見ていると
雉さんは私の刀を笑顔のまま地面に叩きつけた

「!!!」

そして、地面に叩きつけられた四季桜を踏みつけた

「ウフフフ!大切な武器が壊されるのを
見るのは自分に向けられる痛みよりさぞ苦痛でしょうね!」

「ぁ!、」

それだけはやめて!!
それは私の為にクロス元帥が作ってくれたもの
皆と一緒に時間を過ごした唯一の証
だから、壊さないで!!!

悲痛の声は出ず、ただ心の中で言うしかない
そんな声さえ雉さんは聞こえる訳がなく
凄くこんな状態の私を見て楽しそうに足で四季桜を
踏みつける
そして、最後の仕上げと幻術だけどそこにある
有幻覚で強大な牙を持つ花を出した

「さぁ、これ粉々にしちゃって!」

やめて、やめてーーーー!!!!



ーーーーーパリッン




無惨にもその音が嫌にも耳の中を駆け巡った
涙ながら目に写るのは原型さえ止めていない粉々の
私の大切な四季桜だった
まるでアレン達皆と過ごした時間が消えてしまったようだった

そんな私の表情を見て、雉さんは愉快だと
笑っていた

「あーよく笑ったわ!
もうあの子も戦うすべは無くなったわ
あの子もやっちゃっていいわよ!」

そう合図すると強大な牙を持つ花は私に牙をむけながら向かってくる
刻々と迫ってくるのを感じながら私は、覚悟した
殺られることではなく、雉さんを倒すことに

身体の痛みはようやく治まり、それでも傷だらけの身体で立ち上がる
ちょっとよろけたが気にしないで前を見据える

「少し…勘違いをしていますよ?」
にやっと薄ら笑いを浮かべながら、雉さんを見る
雉さんは戯れ言をと言ったが、正直戯れ言何かではない

向かってきた花を足に威力を強め、蹴り上げる
そして上に飛び踵落としでビルの下の落とした
屋上に着地すると雉さんが驚いた顔をしていた

「どこに、そんな力が残ってると言うのよ!!」

叫びながら私を見据える
私は、視線を雉さんと絡ませて笑ったまま
歩き出した

「どこに…と言われても私もよく分かりません
ただ、私は皆の元に帰るまで死ぬわけには行かないですから…

…………それに…」

コツーーーーー

「!!!」
目の前に立ち、雉さんを一瞬睨んだ後
しゃがみ粉々となった四季桜をすくい上げる

「イノセンスと言うのは、神の結晶
ノアと言う闇の存在のみ光の存在であるイノセンスは破壊できる

この四季桜が粉々になったのは元々これは、
人の手により武器化されているから破壊が出来たんですけど、力の源であるイノセンスは力を失ってはいないんです」

すくい上げたイノセンスの欠片達を
目の前に持ってくる

ああ…こんなことしたら帰ってからアレンや
クロス元帥に怒られちゃうんだろうな……;
命を粗末にし過ぎだって説教されるね

私の四季桜は本来寄生型

でも、私の中にはもうひとつ寄生型のイノセンスがあり幼い頃の私には二つの寄生型のイノセンスを受け止めるほど体が強くなく仕方なく私の中の一つのイノセンスを石箱に戻したんだ
それから神田のイノセンスを見てクロス元帥に刀にしてもらったんでした

寄生型イノセンスを体内に宿すものは寿命が縮む
それは強大な力であるイノセンスに
体内を侵されていくからなのだ
それもあって寄生型イノセンスの適合者は少ないとコムイ室長に聞いた事がある

私の体内には2つだから余計に寿命が縮む
でも、イノセンスを武器化してくれる人たちは
今は近くにいない


多分これは………必然何だろうと思う


ずっとイノセンスは私の中に
戻りたかったんだろう


だから、もう成長した私だから
ちゃんと迎えてあげるね、四季桜……




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あきゅろす。
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