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…20。





「だってそんなん言ったら俺はとっくに解雇だろ。」



………。
ちょっと暗に、自分は生徒に手を出しちゃってます宣言してるよね?
いや、駄目だからね!まず未成年とのそういう行為は犯罪だからね!


無限の言葉に「だな。」とか同意しちゃってる朝比奈!
お前も駄目!そこに直れ!




「大体さ、お前が生徒誘うとか無理だろ。」



…はぁ!?
当たり前だろ!誘うか馬鹿!



無限の言葉に思わず怒鳴りそうになると、ニヤニヤと馬鹿にした笑みを浮かべた無限は、あろうことか朝比奈に余計な事を言い出した。



「聞けよ夕陽、コイツな初授業で生徒にディープされたって泣いてたんだぜ?」
「わぁー!わぁー!わぁー!!」



大声で誤魔化そうとしたけど、時既に遅し。


…無限先生、彼がその犯人です。


バッチリ聞こえていたであろう被疑者は、うっすら俺が泣いていた理由に勘付いてはいただろうが、まさかハッキリとしかも第三者から言われるとは思っていなかったらしい。



…まあ、予想が付いていたらそれはそれで嫌だけどさ。



明らかに、俺の所為だと肩を落とし眉を下げて済まなそうに顔を歪めている。



「ちょ、ちょっと無限先生!」



まだそれに気付いていない無限を窘めると、は?って顔でにやついてる。
マジ、たちが悪い。空気読め!



「あはは、わりぃわりぃ。」



バラしてごめんね、って感じで軽薄そうに謝罪する無限は気付いていない。
この微妙な空気に。






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