…3。
簡単に言うと消去法。
俺以外の先生は、既に自分の仕事でいっぱいいっぱいだったというだけなんだけど。
だから、まだ半人前の俺が二年全クラスの生物をフォローしながらテスト問題作るという、超過密スケジュールで過ごすことになってしまったのは必然的と言えるだろう。
そんな俺が、ほぼ毎時間の授業と授業用のプリントや資料作成の他に、テスト問題を効率よく出来る訳もなく、
放課後は遅くまで残り他の学年の先生に相談したり、去年の二年生のテスト問題と今まで山田先生が作成した問題を資料室から借りてきたりと悪戦苦闘。
しかも山田先生は機械が丸っきし駄目らしく、過去問が全て手書きの紙資料だったりして…。
もしこれがデジタルでUSBなメモリーならば、多分今回の苦労は半分くらいで済んだであろうに。
机の上に山積みされた過去問や問題集を叩き落としたくなる衝動も軽減されただろうに。
そんな感じで実は、今日が締め切り。
この新歓が終わるまでにテスト問題作成を終わらせて教科主任に提出しなくてはならないのだ。
前期テストが新歓終了後、GW前に実施されると聞いた時は、新歓で浮き足立った生徒達を一気に奈落に突き落とす魔の策略かと思ったが、教師の立場になってみたらあら不思議!
生徒達の注意が別のところに向いている間に問題作っちゃいましょうね。な、素敵な作戦だったんですね!
まぁ、
結局寝不足な事に変わりないけどさ。
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