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「アッレーン!」
扉を開けた瞬間、ロードがアレンに抱き着いてきて…。
「…んなぁっ!!」
…チューしていった。
哀れ、アレン…呆然としちゃってる。
「何、お前…そんなに少年の事好きだったの?」
この声は、ティキ・ミック。
部屋の中央にあるテーブルに座っていた。
「ティッキーにはしてあげなぁ〜い」
「まぁ、いいよ。
そこの人達、座って。
戦う前にちょっと食べない?
話があるんだけど」
「遠慮しておきます。
時間のある時にゆっくり食べますから」
「その時間、あとどれくらいだと思う?
外、絶景だよぉ〜?」
ハッと気付いて、皆が外を見に走る。
何も分からず走ると、そこには、何も無く、この塔だけだった。
何も、無かった…。
「座りなよ」
私達が入って来た扉を、ロードが鍵を掛けてしまった。
仕方が無く、私たちは席に座る。
机を挟んで反対側に座ったティキとアレンで話が始まった。
「で、話って何ですか?」
「そうツンツンすんなよ〜」
「…この左腕の事ですか?」
図星だったらしく、ティキが身を乗り出した。
「…実は結構衝撃だったんだよね、確かに壊したはずなのに」
「完全に壊れてなかったんでしょう?
今ここにあるんだから」
一瞬の睨み合い。
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