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ラビが入団した当時―――


「なぁ、リナリー…?」

「なぁに?ラビ」

少年よりも前方を行く少女が振り向いた。

「どうかしたの?」

「いやさぁ、さっきのパッツンって誰…?」

「あぁ、神田の事?」

「神田ってゆーの?
あいつ、前髪がパッツンなだけじゃなくて、性格もツンツンしてんのな」

「…神田にもちゃんと良いところはあるのよ?」

ただ…、と話を続けるリナリー。

「とっつきにくい所があるから、優しく接してあげれば、いずれは心を開いてくれると思うわ」

「絶っ対、嫌さぁー!」

ラビがムンクの叫びのように思い切り叫んだ。

「あんなやつ、あの性格のまんまだと彼女作れないさ!
根性叩きなお…」

「あ!!」

いきなり叫んだリナリーは、ラビをビックリさせた。

「ど、どうしたさ?」

「神田、私の知る範囲で1回は付き合った事があるわよ?」

「ま、まじで…!?
どんな物好きさね?」

「可愛い女の子よ…」



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