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「うわあぁっ!
…って、室長!!
脅かさないで下さいよ!」
「もう、職務怠慢だなぁ〜。
で、何考えてたの?
香奈を見ながらニヤニヤしちゃって」
「んな変態みたいな言い方やめてください…。
…いやぁ、よく笑うようになったなぁ、と。
そう思いません?」
「確かにね、来た頃とは随分雰囲気が変わったよね。
ちょっと血を見るだけで反応しちゃってたけど、近頃はそれも減ってきたし」
「それよりも、よく笑うようになった事が驚きじゃないっすか!」
「そうだねぇ。
でもまぁ、リナリーの方が可愛いけどね!」
「(こんのシスコンが!!)」
「香奈があんな風に笑えるようになったのは、君達の優しさのおかげかもしれないね」
そいコムイが言うと、リーバー班長が照れ臭そうに笑う。
しかし急に思い出したかのように、手に持っていた書類の山を差し出す。
「室長、ハンコ下さーい」
ダッ、と走り出すコムイ。
「しっつちょぉーっ!!
…また逃げたか」
ピラッ、と落ちた紙が一枚。
コムイが落としていったようだ。
「…何だ、これ…?」
それには、ある少年の写真と彼についての情報が書かれていた。
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