〜hot chocolate〜
12.
シュッ…シュッ…。
「あ…の、や、やめ……」
止めさせようと手を伸ばしたくとも、戒められていて、振りほどけない。
…ジュッ…ジュッ……。
祐輔を擦る手は、単調な上下運動ではなく、巧みな動きをみせる。
「あ…っ…、ん…、い……や…」
その間も、堂本の腰は止まらない。堂本のペニスは、祐輔の会陰を滑り、睾丸を押し上げ、陰茎を根元から擦り上げる。
…くにゅっ…くにゅっ……。
ズリ…ズリュッ……。
巧緻な指使いと、絶妙な腰の動きに、あっという間に、射精感が込み上げる。
堂本の左手はいつの間にか、戒めを解き、代わりに崩れそうな腰を支えていたが、祐輔の両手は、見えない糸に縫い止められたかのようにドアに貼り付いたまま、動かせない。
「あ…、も……やめ…て、くだ…さ…」
このままでは、男の手でイかされてしまう―――。
「…イっちまえよ」
耳元で、低い声が囁く。
グリッ、と親指で鈴口を潰すように、抉られる。
「…うぁああっ…!」
堂本の手の内で達してしまった。
くたりと力が抜ける。今にも、座り込んでしまいそうだが、左腕で腰を抱えられ、無理矢理立たされている。
堂本の、祐輔の放った白濁で、どろどろの右手が後ろに回された。自らのサオに、塗り付け軽く擦ると、残りの液を祐輔の蕾にも塗り付けた。
射精後の脱力感に、ぼんやりとしていた祐輔だが、あらぬ所に何かが這う感触にぞわりと身を震わせた。
後孔の皺を何かでなぞられるのを感じる―――。
「…え…?」
さわさわと、なぞっていた何かは、しばらく、入口付近を揉むようにしていたが、
ぐ……
中に、入ってきた。
「ひっ…!イ、イタイ!」
痛みよりも、恐怖に声を上げた。
―――なん、だ……?
「狭いな…」
くにくにと、内部で動いている。
「…な…?」
しばらく内壁を確かめるように動いた、何かは、一旦、引き抜かれたが、すぐに、また、入ってきた。さっきよりも、違和感が増している。
今度は、内部でグニグニと動くだけでなく、抜き挿しも加わった。
「…んんっ…」
―――ゆ、指?!
孔内で蠢く指先が、ある一点を掠めた。
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