〜hot chocolate〜
12
「んっ…やめ…!」
それから、放ったばかりで萎えている祐輔のペニスの根元にポケットから取り出したリングを装着した。ナカに与えられる振動にまた、祐輔のペニスが勃起し始める。
「…痛…!」
「すっかり後ろだけで感じられるんだね」
「取って…取って……」
譫言のように祐輔が呟く。
「何を取って欲しいんだい?」
「コレ…」
もう、どれから取って欲しいのか、わからないのだろう。
「ふふっ…」
ズブッ!
緩んだ顔のまま、ローターを飲み込んだままの祐輔のアナルへバイブを挿し込んだ。
カツン!
身体のナカで玩具同士のぶつかる音がした。
「はぅっ!」
ずず…
挿し込んだバイブでローターを、奥へ押し込む。
「…イヤ…だ!…イ…ヤ…奥っ…!」
「一度、ドライでイってみようか?君ならイけるよね?」
そう言ってバイブのスイッチを入れ、握り直すと抜き挿しを始めた。
「んっ…や、あああ!」
振動だけでなく、抜き挿しを加える。
「はっ…ああ…!」
さっきイったばかりで敏感であろう身体の、奥をローターで震わせ、内壁をバイブで擦り上げてやる。
「あっ……ああっ!」
既に射精したくてたまらないはずだ。
香りが濃くなってゆく。
―――直ぐに“その瞬間”は訪れた。
「あんっ…!はああああっ…!」
祐輔が仰け反った。
祐輔はビクビクと身体を震わせ、射精する事なくイったようだ。
まるで何かが身体を駆け抜けたように、ビクビクと身体が痙攣し、ガタガタと机が揺れた。
「あ、はっ、あ!」
ぬぽ…
すっかり荒い息遣いの祐輔から、バイブを抜き取った。
(ああ、堪らない)
ベルトとボタンを外し、ジッパーを下ろし、ズボンと下着を下げ、すっかり勃起している自身のペニスを取り出す。祐輔の視線を感じる。更に、肉棒が熱を持ったようだ。
「あ…イヤだ…」
祐輔も次の動きが予想出来たのか、青ざめる。
「…や…めろ…まだ…お…くに…!」
ぴと…
まだナカに入れたままのローターのコトを言っているのだろう。
(ソレは“お楽しみ”だよ…)
祐輔の声を無視し、微笑みを浮かべ、後孔へ熱を押し当てた―――。
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