1.
「…もう、無理なんです。…違ぇか…てめぇら!もう私に関わるんじゃねぇ!…いやいや、これは流石にだめだろう…」
通学中、私はどうやってあいつらから離れるかどうかをあれじゃない、これじゃないと考えていた。まあ、絆創膏、赤髪、巨人、眼鏡はキツいことを言えば離れてくれるだろうが…ほかの奴らは絶対無理だという自信がある。特にジャイアンなんて、「尚更気に入った」とか言いかねねぇし…あ゛ーめんどい!
そう悪態付きながら、校門を通り過ぎる。すると、いきなり昨日、私を叩いた女に捕まり、中庭に連れて込まれたと思えば、そこで私の意識は途絶えた
「あらぁ?やっと、お目覚めかしら?」
「まあ、早い方なんじゃない?フフッ」
「こいつ、めちゃくちゃにしちゃって構わないから」
目を開けるとそこはどこかの倉庫で、目の前に昨日の嫌な女3人と、その後ろには見たことのない制服の男子3人がいた。やべぇと思ってその場から逃げようとするが、上半身が縄で椅子に固定されていて逃げられない
「えー、コイツ地味じゃん」
「犯しがい、ゼロ!」
「俺は由美ちゃんとやりたいなー」
「終わったら何でもしてあげるから、さっさとヤっちゃってよ」
「まぢで!」
「やりー!」
そう言ってガッツポーズをする男子3人。そん時の顔が下品で、思わず鳥肌がたった
「じゃあ、楽しんでねぇ高橋さん!」
「あはは!いい気味ぃ!」
吐き気のする声で出て行くそいつらに、どうしようもない怒りが生まれる
「じゃあ、初めますか☆」
しかし、助け呼んでも無理そうだし、とりあえず、この状態から回避する作戦を立てねぇと
そんなことを冷静に考えていると、いきなりカーディガンをハサミで切られ、シャツをビリビリと一気に破られた
「こいつ、意外に胸はあんじゃん!」
「おい、早くしろって!」
「まあ、そう慌てるなよ。時間はたっぷりあるんだからさ!」
作戦を考える時間がない!もう、最後の手を使うしかねぇ!
「てめぇら…」
突然、バーン!という、物凄い大きな音がして私の声が遮られる。
「ん!?なんだ?」
「もしかして、先輩らじゃね?由美ちゃん、先輩らにも、連絡しようかなって言ってたし」
「ッチ!まぢかよ…」
「とりあえず、扉開けようぜ」
男の一人が扉をゆっくりと開けた。するとダ-ンッ!!という音がして、そいつが床に倒れる
「!?」
「なに!?」
「おい雄馬!どうした!」
すると扉がガラガラと大きく開かれ、光が差し込んできた
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