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2.
 
私の目の前で、そいつらは捕えられ、縄で縛り上げられる

私を助けたのは、真喜男でも、美喜男でも、親父でも、ましてや舎弟達でもない











あの、ジャイアンとその仲間達だった










目の前から汗臭いジャージが降ってきて、そいつらに切られた所を綺麗に隠してくれる。前には絆創膏少年がいて、顔が真っ赤だった。でも私の思考はまだ、この現実についていけなくて、ポカーンとその光景をただ見ているだけ

すると、私を縛ってた縄が外れて、体が自由になった。

「おい高橋!大丈夫か!?」

「クソクソ!酷いことしやがって!」

「激ダサだぜ…」

「まあ、無事みたいやし…間に合ってよかったわ」

「麗ちゃん!大丈夫〜?」 

「高橋先輩がいなくなったって聞いて俺ら必死に探したんですよ!」

「…あんがい分かりやかったですけどね」

「ウッス」

なっなんなんだホントに!こいつらの思考が全く読めない

私の中で[不信感]という名の方程式がどんどんと崩れていった

「なっなんで…」

「アーン!?クラスで、お前がファンの奴らに連れてかれたっていうのが噂になってたんだよ」

「まあ…ファンの奴らが動き出してもおかしくない頃やったしな」

「そっそうじゃなくて!」

「あ?」

違う!なんで、なんで、なんで、なんで、なんで…

「…なんで、私を助けたんですか!?」

「「「え?」」」

「私はあなた達とは赤の他人なんです!部外者なんですよ!?なのになんで…」

「ははっ!てめぇなに言ってるんだ?

だって…」












「「「仲間だから(です/じゃねぇか/だぜ)!」」」

「仲間助けるのに、理由なんかいるのかよ?アーン!?」









  
[仲間]

久しぶりに聞いたその言葉を、私は否定できず、むしろそれは心地のよいものだった

まあ、それが、いい意味なのか悪い意味なのかは未だにわかんねぇけど


 



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