serial story 4 これ以上のことに持っていかれるのは、さすがに耐えきれないと思った俺は周囲に聞こえないように、なるべく小さな声でそいつに訴えた。 「ちょっ、やめろ。俺は男だっ。」 これで、この男も止めてくれると思った。が、返ってきた返事は信じがたいものだった。 「そんなこと、知っているさ。」 「なっ!?」 こいつ、俺が男とわかってやってるのか!? その声の主は、間違いなく男。しかも、まだ若い声だった。 何だ、こいつっ。 俺が愕然としていると、その男のもう一方の手が俺の脇腹を撫でながら、徐々に上へと上がってきた。 そして、俺の胸まで来たところで、その突起を摘まれる。 「んぁっ、ちょっ・・・やめっ。」 押し殺した声を出し、止めるように訴えるが、その手は止まるどころか余計に激しく動きだした。 「ふぅっ、ん・・・やぁ、ぁっ。」 「へぇー、感度が良いんだなお前。」 男は俺に体を密着させ、そう耳元で呟く。 そして、その手は俺の突起を執拗に弄り始める。 「んやぁ、やめっ、ろ・・・んっ、んんっ。」 このままじゃまずい。 そう思った俺は吊革を持ていた手を離し、俺の胸を弄る手とお尻を触る手を掴む。が、陸蒸気に乗っている恐怖と、こいつの行為により、思ったように力が入らない。 「おいおい、ちょっと弄っただけで、こんなおっ勃ててるじゃねぇか。」 「ひゃっぁ。」 触られて一番感じるそこを布越しに弄られ、俺はあられもない声を上げる。 そんな声を出した自分が信じられなくて、恥ずかしくなり、俺は一気に顔を赤く染める。 それに、男に言われたそこを見てみれば、はっきりと主張している自身が目に入った。 「そんな・・・。」 いくら体を触られたとは言え、見知らぬ男にされてこんなになるなんて・・・。 「お前、そっちの素質あるんじゃねぇか?」 また男が呟く。 俺の目には涙が溜まっていた。 悔しい。 悔しい・・・。 知らない男に好き勝手されてるのに、抵抗することも出来ない。 思うように拒絶することも出来ない。 悔しい・・・。 俺の頬に涙が伝う。 だが、そいつは俺の気持ちなんかお構いなしに、その手をズボンの中に入れてきた。 [*前へ][次へ#] |