serial story
1
日差しが眩しく、きれいに晴れている空模様。
空には雲。
畦道には虫の声。
川には魚。
そんな当たり前の風景の中、当たり前のように、俺【相楽左之助】は歩いていた。
「今日は良い天気だなぁ、昨日の雨が嘘みたいだ。」
真っ昼間の大通りを一人事を言いながら歩く。
そんな俺を誰も気に止めることなく、人は次から次へとすれ違って行く。
昼を過ぎた頃の大通りは、たくさんの人で溢れ返っていた。
買い物をする人、商いをする人、立ち話に花を咲かせる人様々だ。
そんな人たちを横目で見ながら、さてこれからどうするかな。とぼんやり考えながら行くあてもなく、結局いつものように神谷道場へ足を向けたときだった。
目に留まったそれ。
青い警官服。
腰に日本刀を下げた長身の男の姿だった。
「斎藤、一。」
そっと呟いたその名。
。
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