無邪気
(子神威+若阿伏兎)
原作同様の関係で、神威が春雨第七師団の団長様八才くらい+少し若い阿伏兎
なんとゆショタ俺得ですm(_ _)m
カッコいい神威さんはお留守。
「団長、飴やるから大人しくしててくれませんかねェ?」
「やだ、あぶも一緒にあそぼう?」
書類から目を放せば、後ろで兎のぬいぐるみと戯れていた(と言うより意図的に俺の頭に叩き付けていた)神威は、ムスッと頬を膨らませて首を振った。
少しブカブカなチャイナ服を着て、自分の背丈には合わない番傘を頑張って持っている少年を、誰がこんなオッサンの上司だと思おうか。
「俺はアンタの仕事片付けなきゃなんねーの」
「やー!遊んでくれなきゃ、ころしちゃうぞ?」
……おい。誰だ、んな物騒な言葉教えたのは。クリクリの瞳で言われても迫力ないんだよ、あーくそ、可愛いなコンチキショー。
「はいはい、終わったら遊んでやるから。なっ?」
そう言って頭を撫でてやれば、嬉しそうに目を細める。絶対だからね、と呟いて素直に退いた神威は再びぬいぐるみと戯れ始めた。
寂しがらないように早く終わらせよう、なんて思う俺は相当の末期かも知れない。
……で、だ。
「…だ、団長…無理、ギブ…」
「お馬は喋らない、めっ!」
……何時間こうしているだろうか。
書類を終えた俺は休む暇なく神威の遊び相手をさせられ、馬変わりに上に跨がる神威を運んでは折り返し運んでは折り返し……正直腰が痛くなってきた、年かねェ……これでも、まだ若いつもりなんだが。
いだだ。髪を引っ張るな、アンタの親父とお揃いなんて真っ平御免だ!
「ちょ、禿げる禿げる!」
「あぶ可愛いー」
今のの何処に可愛い要素があった、俺の何処に可愛いとこなんかあるんだコラ。
ケラケラ笑う姿は微笑ましかったが反面幼さ故の無邪気が怖い。
「団長、そろそろ止めません?」
「やーだ!」
……ですよね。
無邪気は子供の魔法
(そして一番最強の武器)
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