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僕だって騎士だ。

「爺ちゃんは人間だ!」
「言っただろ。信じるも信じないもお前が決めろ。とな。」
「なら信じねぇよ!」

ぱしゃり。と世界が茶に染まり現状を理解した。時間が経って冷めた茶をぶっかられたのだと。

「こらっ」
「構わない、慣れてる。反省しないならいくらか手がある。」

下手すれば王が切られていたのかもしれないからな。同じ顔をした王なんだからな、切られる可能性もない訳じゃない。

「最悪死刑が言い渡されるかもな。」

同じ顔をした片割れに切りかかる可能性が有ったんだ。ギリギリ睨みつけてからサメラは、大問題な爆弾を落下させる。

「当面コイツは私が引き取り監視下に置く。」
「サメラ。」
「お前も危機感を持て。」
「やりすぎだ」
「…王としての自覚を持て。セシル」

見事なまでの兄弟喧嘩を起こしながら、自分自身でも冷静な判断がとれないと気がついて、お前な。とセシルに立ち向かう。

「下手したらお前、刺されて死んでたんだぞ。」
「僕だって騎士だ。それぐらい」
「お前はまだ死ぬべき人間じゃないと言ってるんだ。考えて動け!」

怒号一つ放ち、放ちサメラは少年の首を掴んで出て行った。

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あきゅろす。
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