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口に気をつけろと言っただろ。

どうせカインも…いや飛空挺師団も今日に帰ってくるが、話せば解る伴侶だ。ぐたぐた言いつつ事の重大さに気付くだろう。ま、念には念を窓に脱走防止策として魔法をかけながら、少年ガウェイン(仮名)の声が飛ぶ前にサメラが先手を打つ。

「最初に言っておくが。私は、サメラだ。いつまでもユアンじゃない。」
「あっそ。」

それから口に気をつけないと、痛い目を見るのはお前だからな。と念をおして、サメラは定位置である椅子に座り込んで、ガウェインの視線を追うと、二つのカップに目が行った。

「…二人分…ユアンだけじゃ、って、ぶねーな、何すんだよ!」
「口に気をつけろと言っただろ。」

顔面の横をサメラの蹴りが炸裂して、こぇえ。とガウェインが漏らすのを聞き逃さなかった。

「お前が自分の発言に責任を持たないからだ。次やれば、本当に蹴るからな。」
「うわ、横暴!」
「何とでもいえ。さてと、飯の支度をするが嫌いなものはあるか。」
「ん…べつに、ない。」

そうか。ニヤリと笑いつつサメラは飯の支度を始める。だるそうに、サメラを見た、呑気に鼻歌を歌いながら食材を切っているのが見えた。

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