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小説
記憶2   ヴァンパイア騎士
―side暁―

英はたまに何か考えごとしている

俺や皆を入れない空間を作る

英がそのような空間を作るようになったのはいつから

だろう・・・?

いつからたまにそんな空間を作り始めただろう

あの時からか・・・

元人間の吸血鬼を殺してからか

確かに、あの元人間も英に心を開いていた気がしてい

たがまさか、英も元吸血鬼に心開いていたなんて思い

もしなかった

あいつの事だその時の事を考えているんだろう

ここはほっといた方が良いだろうけど、最近ずっとこ

んなんだ

「暁、最近英元気ないわね?どうかしたの?」

「さぁ、まぁ俺等は関らない方が良いんじゃない

か?」

「貴方も大変ね」

「まぁな」

でも、流石に悩みすぎじゃないのか?

速く自分で立ち上がって来いよ?英・・・

「英速く帰るぞ?」

「あぁ、今日は1人で帰るから…」

こいつを1人で帰らせるのは心配だ…

でも、俺の言うことを聞かないだろう

「分かった」

まぁ、英の後を付いて行けばいいか・・・

いったん1人で教室を出た

そして、英が教室が出てくるのを外で待った

「・・・」

「出てきた…さぁ、行くか」

そう言って暁は英の後を追った

すると、英は月の寮の庭で立ち止まった

暁も英にばれないように遠くで立ち止まった

「やっぱり、ここか・・・」

暁は何もかも知っていたかのように英を見ていた

「今だけは泣いてもいいよな?」

やっぱり英はあの事を考えていたか・・・

1度心を開いてしまったらそう簡単には閉ざす事は出来

ない

それに、嫌いになって離れたわけじゃないから引きず

るのも当然か・・・

これ以上ここに居てもしょうがないな

そう言って暁はその場から去った

これでいつもの英に戻るかな?

戻ってもらわないと困るんだがな

まぁ頑張れ英・・・

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あきゅろす。
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