Others
3
オレらが会話している間も、後ろは更に騒々しくなっていた。
「副会長が気に入ったのって、この子?」
「随分もっさりした子だねー?趣味変わった?」
「煩いよ?あっち行ってなさい、双子。」
「お前も馴れ馴れしくオレに触るんじゃねー!!」
「会長ー。オレ目立ちたく無いのー。会長派手なんだから、その辺ちゃんと考えてよー。」
「の割りに、今日は一緒に飯食ってくれんだな?」
会長の言葉にオレは、チラリと後ろを見る。
皆、転校生と、会長を除いた生徒会の面々の動向に釘付けで、こちらを気にする奴なんて皆無に近い。
「あの騒ぎが始まってから、会長、結構空気だしー…。」
「酷ぇな。」
オレの言い草に気を害した風も無く、会長は、ははっと、軽い笑い声をあげた。
「騒動がおさまるまでは、一緒にご飯食べるくらいなら、別にいいですよー?」
オレがそう言うと、会長は今迄と違う種類の顔で笑った。
どう違うかっていうと………うーん。
………黒い?かなぁ?
「…それ聞いたら尚更、騒動を終わらせらんねぇな。」
「は?」
ニィ、とタチの悪い笑みを深める会長に、オレはハテナマークを頭上に乱舞させた。
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