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しかし、元々考え込むのが不向きなオレは、早々にその話題を頭の隅に追いやる。
ってか、どうでもよくなった。


そんな事より…


「会長ー、それチョーダイー。」

「いいぜー。」


ほらお食べー、と限定品のプリンをオレにくれる会長。


「ありがとー。」


元々、会長は甘い物嫌いだし、オレにくれるつもりで買ったんだろうけどー。

人間として、一応礼儀は通さねばー。と、
笑って礼を言うと、会長は目を瞠り、次いで、とろけんばかりに、甘く美貌を緩めた。


「…本当に、可愛いな。食っちまいてぇよ。」


「その前に俺が貴様の息の根を止めてやろう。」


冷淡な声が、バッサリと会長を切って捨てる。


割り込んできた人物は、オレの前に、特製杏仁豆腐を置きながら、オレの隣に座った。


その人物を見て会長は、嫌そうに顔を歪め、

オレは杏仁豆腐を見て、顔を綻ばせた。


「…わぁ。杏仁豆腐だー。」


「好きだろう?次郎。」


そう言って、眼鏡の奥の怜悧な瞳を細めたのは…


「はいー。ありがとうございますー、風紀委員長ー。」


「要、と呼んでくれ。」
「無茶ぶりですー。頑張っても真田先輩が限界ですねー。」


そう。
会長と同じようなやり取りをしたのは、風紀委員長様こと、真田 要先輩ですー。


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