Others 4 しかし、元々考え込むのが不向きなオレは、早々にその話題を頭の隅に追いやる。 ってか、どうでもよくなった。 そんな事より… 「会長ー、それチョーダイー。」 「いいぜー。」 ほらお食べー、と限定品のプリンをオレにくれる会長。 「ありがとー。」 元々、会長は甘い物嫌いだし、オレにくれるつもりで買ったんだろうけどー。 人間として、一応礼儀は通さねばー。と、 笑って礼を言うと、会長は目を瞠り、次いで、とろけんばかりに、甘く美貌を緩めた。 「…本当に、可愛いな。食っちまいてぇよ。」 「その前に俺が貴様の息の根を止めてやろう。」 冷淡な声が、バッサリと会長を切って捨てる。 割り込んできた人物は、オレの前に、特製杏仁豆腐を置きながら、オレの隣に座った。 その人物を見て会長は、嫌そうに顔を歪め、 オレは杏仁豆腐を見て、顔を綻ばせた。 「…わぁ。杏仁豆腐だー。」 「好きだろう?次郎。」 そう言って、眼鏡の奥の怜悧な瞳を細めたのは… 「はいー。ありがとうございますー、風紀委員長ー。」 「要、と呼んでくれ。」 「無茶ぶりですー。頑張っても真田先輩が限界ですねー。」 そう。 会長と同じようなやり取りをしたのは、風紀委員長様こと、真田 要先輩ですー。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |