[携帯モード] [URL送信]

Sub
7


「…『お前は女装をしない事』……それが、お前のトコの許可の条件だった筈だが?」


「………ハイ。」


…確かに言われました。

『コスプレ喫茶』の申請書を、クラスの奴らに持って行かされたオレに、会長は、

『お前が女装する気なら却下だ』
と言い、
『あははー。んなワケないじゃん。オレは裏方、厨房担当。』

…ってオレは返しました。


だって!!オレも自分が女装するハメになるなんて、微塵も思ってなかったんだー!!


「…しかも、女装しただけじゃ飽き足らず、見知らぬ野郎共と、こんな暗い場所で二人きりになってたとはな…。」


…何かその言い方、物凄くいかがわしくない!?


そう思っても、マックス怒っている会長に、そんな突っ込み、恐ろしくて出来ません…。


「……凛。」

「…………ハイ。」


押し黙ったオレを、会長は静かな声で呼んだ。


見上げた先、怒りを孕んだ藍色の瞳が、弓形に細められる。



「………お仕置き、だな?」

「!!!」


いゃぁあああああ!!!


オレは心の中で、絶叫した…。


.

[*前へ][次へ#]

8/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!