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「…『お前は女装をしない事』……それが、お前のトコの許可の条件だった筈だが?」
「………ハイ。」
…確かに言われました。
『コスプレ喫茶』の申請書を、クラスの奴らに持って行かされたオレに、会長は、
『お前が女装する気なら却下だ』
と言い、
『あははー。んなワケないじゃん。オレは裏方、厨房担当。』
…ってオレは返しました。
だって!!オレも自分が女装するハメになるなんて、微塵も思ってなかったんだー!!
「…しかも、女装しただけじゃ飽き足らず、見知らぬ野郎共と、こんな暗い場所で二人きりになってたとはな…。」
…何かその言い方、物凄くいかがわしくない!?
そう思っても、マックス怒っている会長に、そんな突っ込み、恐ろしくて出来ません…。
「……凛。」
「…………ハイ。」
押し黙ったオレを、会長は静かな声で呼んだ。
見上げた先、怒りを孕んだ藍色の瞳が、弓形に細められる。
「………お仕置き、だな?」
「!!!」
いゃぁあああああ!!!
オレは心の中で、絶叫した…。
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