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※清水視点です。


「…陰の傍にいるのは、オレだけでいい。大切な人間なんて残らず滅びろ。……つか、ぶっちゃけ、アンタも目障りなんだよ。青。」


そう吐き捨てて、陽は、愉快そうに肩を揺らす。


狂気に彩られた瞳が、オレを捉え、眇められた。



「…オレの陰に馴れ馴れしいんだよ、アンタ。いつも殺してぇと思ってた。………なぁ、消えてよ?」



ヒュッ…ガッガッ!!


急速に間合いをつめ、繰り出された拳と膝蹴りを受け止め、オレは舌打ちした。


「…本性現してんじゃねぇよ、クソガキが。」


気に食わないのはお互い様だ。


オレもコイツが嫌いだ。
許せねぇ。


出会った当初から気に食わなかったが、今は殺意すら覚える。


またアイツから、奪う気なのか。

あの、何も持たなかった不器用な子供が、漸く掌に握りこんだ大切なものを、


また奪う気なのか、コイツは。


「…教育が必要みてぇだな、陽。」


久々に凶暴な気分にまかせ、オレはそう低く呟き、口角を吊り上げた。


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