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「……………、」


沈黙が、落ちる。


無言での睨み合いが続き、1分弱たった頃、西崎は目を伏せ、長いため息をついた。


「……本当にお前は、妙なところで頑固だな。」

「……ごめん。」


苦々しい呟きに、思わず謝るが、引く事は出来ない。


「……黒龍はそんなに厳しいのか?」

「違っ…、黒さんは優しいよ!!」

「なら、お前が泣き付いたところで、怒りもしないし軽蔑もされないんじゃないか?」

「…だろうね。」


西崎のもっともな意見に、オレ苦笑した。


黒さんはオレが、守って下さいと泣き付いても、嫌な顔も軽蔑もしない。たぶん。

出来ない、と投げ出した事はないけれど、それをしても見放される事は無いと断言出来る。

一緒に過ごした日々が、仮定を確信へと後押しするんだ。


―――それでも、


オレは、最初から諦めるような事は、したくない。


それは、黒さんがどうとかではなく、


どちらかというと、オレの問題。


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