[通常モード] [URL送信]

Main
4


「ハルちゃんなんて呼ぶな!!…馴れ馴れしく、あの人に触るなよ!!」



嗚呼。
鈍いオレでも分かる。


この子、本気で西崎が…好き、なんだ。




「…ねぇ。」


「………何?」

「美少年君、名前は?」


「…………来栖 未来。」

未来君は、『何言ってんの?コイツ』って顔でオレを見て、それでもちゃんと答えてくれた。


「未来君は、西崎のどこが好き?」

「!」


未来君は、目を瞠る。


少し戸惑ったように瞳が揺れ、数秒沈黙が流れた。






「………頭がいいトコとか、尊敬する。……あと、下手な慰め言わない優しいとこも………、っ!!何笑ってんの!?」


ぽつぽつと語ってくれていた未来君は、オレを見て目を吊り上げた。

オレは思わず、笑っていたらしい。



「…ごめん。でも馬鹿にしたわけじゃない。……ただ、可愛いなぁって。」

「は?馬鹿にしてんじゃん。」

「違うよ。」

「もしくはホモなの?」

「それはどうだろう?…でも未来君が可愛いなって思ったのは、外見もそうなんだけど、……ちゃんと西崎を見てるんだなーって思ったから。」


「………。」


.

[*前へ][次へ#]

46/79ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!