Main 4 「ハルちゃんなんて呼ぶな!!…馴れ馴れしく、あの人に触るなよ!!」 嗚呼。 鈍いオレでも分かる。 この子、本気で西崎が…好き、なんだ。 「…ねぇ。」 「………何?」 「美少年君、名前は?」 「…………来栖 未来。」 未来君は、『何言ってんの?コイツ』って顔でオレを見て、それでもちゃんと答えてくれた。 「未来君は、西崎のどこが好き?」 「!」 未来君は、目を瞠る。 少し戸惑ったように瞳が揺れ、数秒沈黙が流れた。 「………頭がいいトコとか、尊敬する。……あと、下手な慰め言わない優しいとこも………、っ!!何笑ってんの!?」 ぽつぽつと語ってくれていた未来君は、オレを見て目を吊り上げた。 オレは思わず、笑っていたらしい。 「…ごめん。でも馬鹿にしたわけじゃない。……ただ、可愛いなぁって。」 「は?馬鹿にしてんじゃん。」 「違うよ。」 「もしくはホモなの?」 「それはどうだろう?…でも未来君が可愛いなって思ったのは、外見もそうなんだけど、……ちゃんと西崎を見てるんだなーって思ったから。」 「………。」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |