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「…ゴチャゴチャしてても、いいじゃないですか。」

「え…?」


桜子さんは、オレの言葉に、目を瞠る。


「色んな感情があって、それらを合わせたモノを、どう呼ぶかなんて、その人にしか分からないと思うし。『好き』は、ピンク単色とか無色透明じゃないといけない、なんて決まりは無いです。」


桜子さんは、『ピンクって』とちょっと笑った。
何か、恋ってピンクっぽいなぁ、なんて思うのは、オレだけ?


「それにピンクだって、白と赤混ぜたものですし。…何が言いたいのかよく分からなくなってきましたが、とにかく、」


混乱したオレは、弱い頭を抱えつつ、必死になって桜子さんに言う。


「桜子さんは、素敵な人だって事です!」

「…………、」


桜子さんは、さっきの比で無いくらい目を見開いて唖然とした。


「………斎藤君。」

「………はい。」

「…その導きだした答えは、本当にソレであってるの?」


……唖然としたまま聞かれると、かなりいたたまれないっす。


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あきゅろす。
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