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「…やっぱり双子なんだ。……二人とも、すっごい美人さんですねぇ。」
「………姉の方と面識があるのか?」
感心しながら呟いたオレの言葉を拾い、日下部先輩は、眉をひそめた。
「昨日、偶然会ったんです。撫子さんと同じ顔でも、雰囲気は全く違う、健康的な美少女でしたよ。」
「…………。」
何故か日下部先輩は、ムッツリと難しげな顔で黙り込んでしまった。
え、何?
先輩を差し置いて、美少女と関わりを持った事が気に食わないの?
もしくは、先輩、桜子さんの事…
「…違うからな。」
「っ!?」
まだ何も言ってないのに、先手を打たれた。
何で!?
エスパーか、アンタ!!
オレが驚愕に目を見開いていると、先輩は苦々しい表情で、深いため息をつく。
「…生温い目で私を見ていたからな。きっと勘違いしているんだろうなと思っただけだ。」
ちなみに私は、姉の方とも面識は無い。
日下部先輩は、そう疲れたように付け足した。
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