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「…この学校では、あまり他人に気を許すな。友達の振りして擦り寄って裏切るような輩がたくさんいる。…特に情報屋と呼ばれる人種は、人の弱みを握り、それを金に換えて売るような下衆だ。」
「………。」
その場に、沈黙が落ちる。
「…西崎?」
「……なん」
ドス。
「!?」
険しい顔をしていた西崎は、何が起こったのか分からないのか、目を瞠った。
当然だろう。
オレが西崎の眉間を、指で突いたのだから。
数秒後、事態を理解した西崎の眉間には、さっきの倍以上のシワ。
「…にーわーとーりー…?」
おおう。地獄の底から響くような声。
怖すぎるよ?ハルちゃん…。
でも、さっきの顔よりマシかな…?
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