Main 2 えーと… 頭を働かせようにも、全然考えがまとまらない。 ウトウトとしているオレに、西崎は苦笑した。 ベッドサイドに腰掛け、宥めるみたいにポン、と軽く頭に触れる。 「もう少し寝ていていいぞ。…今日は休むと、担任には連絡した。」 「……休む?」 言われた言葉を鸚鵡返しにする。 「ああ。…こんな派手な青痣ではな。…幸い明日は土曜だ。休み明けには多少マシにはなっているだろう。」 そう言って西崎は、自分の頬に手をあてた。 確かに、二人して同じようにガーゼしてったら、指導室にお呼びだしかも? 「…センセ、何だって?」 「……全部は知らないんだろうが、ゆっくり休ませてやれ、と言われた。…あまりお前を泣かすな、とも釘をさされたがな。」 …心配かけちゃったしなぁ。 後で、青さんとセンセには、何かお礼したいな。 「…手を出すな、とも釘さされたが」 「?」 ボソリと呟かれた言葉に、何?、と視線で問うが、西崎は、何でもない、と話を打ち切った。 , [*前へ][次へ#] [戻る] |