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一晩明けて
チュンチュン…
「…はい、……そうします。」
…………ん…?
「………はい。………、肝に銘じます。」
ぼんやりとした、覚醒しきらない頭に、西崎の声が聞こえる。
苦く笑うような気配。
けれどもう、その声に暗さは無い。
何か嬉しくなって、オレは目を開けないまま、笑う。
「はい。……今?………何かヘラヘラしながら寝てますよ。」
……んん?
ヘラヘラ、って、もしかしてオレの事?
「………生憎、そんな趣味は無いんで。……じゃあ、後はよろしくお願いします。」
長いため息を吐く音。
暫くして、ピ、と電話を切る音がした。
「……にしざき…?」
「…起きたのか?」
傍に屈み込む気配。
うっすらと目を開けると、いつも通りの、若干、難しげな顔の西崎。(左頬にはガーゼが貼られてるけど)
と、見慣れた寝室の天井。
………あれ?
いつの間に寝たんだっけ??
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