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※清水視点です。


テンパりながらも、少年は陽の言葉を理解し、考え始めた。


「えっと…確か、…35人です。」

「そうですか。ありがとうございます。」


ニッコリ笑った陽は、教室を見渡す。
目で席数と、室内の人数を数える。


…オレも数え、またも奇跡を見た。



おいおい、陰さんよ。


なんで室内に35人いるんだ?

お前には影武者でも、いるのか?


「…ぴったりですね。…ちなみに、これで本当に、全員ですか?」

少年は再び訊ねられ、慌て教室を見回した。


「………はい。全員だと思います。」


…おーい。
忘れられてんぞ。陰。


ちなみに、これもアイツの武器の一つ。
存在感が、薄い。


……かなり哀しい特技だが、結構役に立つ。


『陰』としてのアイツは、レア物扱いされていたが、実はたまに、素顔で下の連中の中に交ざってたりした。

髪を金に染めて、青いカラコンを入れたアイツは、目立つどころか、面白い位溶け込んでて、オレらでも中々見つけられない。


つまり、『陰』は滅多に現れないが、凛は『玄武』の配下として、結構チョロチョロ出没していたという、何とも有り難みのない話だ。


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