Main Side 清水 ※清水視点です。 「…しょっぱなからトバすなよ。面倒くせぇ。」 オレは、心底面倒だ、という気持ちのまま、しかめっ面をする。 だが目の前の男は、これっぽっちも気にする様子もなく、綺羅綺羅しい美貌で、微笑っていた。 「別に、付いて来て、なんて一言も行ってないですよ?面倒でしたら、自分の教室に戻ったらどうですか?」 …にっこり笑顔で、何とも可愛くない事を言いやがった。 まぁ、コイツを可愛い、なんて思った時点でオレは終わりだ。 寧ろ、そんな自分、死んだ方がいい。 コイツがまともなのは、外皮一枚の話だ。 中から緑色のスライム状のものが溶けだしてきたって、オレは驚かん。 どころか、納得する。 …やっぱりな、って。 「そうはいかねぇんだよ。総長命令だかんな。」 「ご苦労様です。…なら、ブツクサ文句言うの、やめてもらえます?…耳障りなんで。」 ダァンッ!! パラ… オレはポケットに手を突っ込んだまま、奴を掠め、向こう側の壁を蹴り付けた。 「なめてんじゃねぇぞ…クソガキ。」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |