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裏小説
春(ギン乱)2

「…!ちょっ!」

言葉をかける暇もなく瞬歩で流魂街のある場所へと移動した
乱菊にとっては していた と言った方が正しい

「こんなところまで来て…どうすんの?」

乱菊の問いにもギンはただニイッと笑い

「黙ってついてきぃ♪」

グッと腰を抱いたまま
ある場合まで来てた

「着いたで♪」

ザッと砂ぼこりを上げながら着いた場所は

「…!ここは…」

「懐かしいやろ?ボクと乱菊の思い出の場所や♪」

『思い出の場所』それは幼い時期を共に過ごした場所

「…何で今更?」

眉間にシワを寄せながらギンを睨むように問う

「いややなぁ乱菊♪そない怖い顔したら美人が台無しやで?」

クスッと笑いながらその反応を楽しむように微笑み

「たまにはええやないの?ボクと乱菊の大切な大切な…思い出やろ?」

さっきとは裏腹に切ない顔で乱菊を見つめるギン

「…っ」

乱菊は顔を反らした

「短いお昼のこの時間に来なくてもいいじゃない」

「…そうかもしれん…せやけど、こないしな乱菊ボクに付いてきやへんやろ?」
「付いてくるもんですかっ!誰があんたなんかとっ!」

乱菊は眉間に皺を寄せ怒鳴りつけた
そんな乱菊をみながらギンは
――――かわらへんなぁ。

「ひどいなぁ(笑)ボクと乱菊の仲やのにぃ♪ボクショックで寝込んでまうわ〜」

乱菊に背を向けて小さな小屋に入っていく

「泊メちなさいよっ!!誰かいたら…」

後ろから乱菊が追いかけ小屋に入る
しかし中には誰もおらず
あの頃のままであった

急に昔の感情が込み上げ乱菊は知らないうちに涙を流していた

「乱菊?どないしたん?」
振り返って乱菊を見たギンが驚いた

「え?」

自分でも気付かずに泣いていたなんて知らず
パッとギンに背を向け涙を拭った

「…!!なんでもないわよっ!!」

その瞬間
乱菊の背中を暖かい温もりが包んだ

一瞬何が起きたのかわからなかったがすぐに状況を理解する

「…ごめんな…乱菊…」

ギュッと力を入れ抱きしめられる温もりが心地よく
耳元で囁き 低い声が乱菊の心の壁を取り払う

「ギンっ…!!」

抱きしめられた手を握りくるりと反転し
今度は乱菊から抱きついた

「…しばらくこのままでいさせて…」

顔は見えない…ギンの胸に顔をうずめ乱菊はギンの匂いに酔いしれた

「…これだけやなんて…ボクはいやや…」
乱菊の顔を上げさせ人差し指に顎を乗せ
自分の方へ向け唇を重ねた

「…ン」

ギンのキスを嫌がらずに
むしろ欲しがるようにキスを楽しむ

軽いキスから互いを欲しがる深く深いキス

そうしてキスを楽しむと
ギンの唇が首筋に移動し
胸元まで降りてくる

「ン…」

思わず声を出した乱菊にギンは人差し指を立てシーとする

「可愛い声…やけど誰か通りかかったらどないする?…さっき人がおったで♪」
「ΣΣえっ!?」

焦りながら上体を起こし入口を見て霊圧を探ろうとすると
急に深くキスをされ倒れる

「!ンッ…!」
「…嘘

唇を離すと額を合わせたまま嘘だと言う

「嘘やで♪人なんて居てへん♪…それより」

声のトーンを下げするりと死覆装を脱がし…
自身の反り上がるものを乱菊の股へヌルヌルとあてがう

「…あっ!…ンッ、あぅっ!」

たまらず声を上げる乱菊
その間もギンは乱菊の身体に愛撫し続け
ゾクゾクと感じ続け理性を保てない

相変わらず股を撫でるギンのもの…

「…もう限界ちゃう?」

「あ…ハァ、ハァ…ンッ…!」

早くっと目で訴えかける乱菊

「乱菊…おねだりせなあげへんよ♪」





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あきゅろす。
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