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裏小説
桜の木下(ギン×乱)
パタパタ…
十番隊から三番隊までは結構距離がある。
何気なく歩けばかなりの時間がかかる
とは言え瞬歩を使えば霊圧を消耗する

乱菊はいつも三番隊へ行く時は仕事を早めに切り上げて出てくる
自隊の隊長である日番谷冬獅郎にはいつもどやされるが気にしない
早く彼に――ギンに会いたいから



午後はいつもの場所でギンと過ごす――
それが乱菊には日課となっている

三番隊舎に着き隊首室へ向かう
走ってきてせいで荒げた息を整えノックをしガチャリとドアを開けて入る
「失礼しまぁす」
「松本さん」
三番隊副隊長である吉良が出迎えたが乱菊はキョロキョロと辺りを見回し
「あれ?ギン…じゃなかった市丸隊長は?」
「市丸隊長なら多分いつものお気に入りの場所じゃないですか?」
そう言って中庭を指差す
「そっかありがとう」
ニコッと吉良に微笑みまたパタパタと走っていく
「松本さん…」
吉良の声は乱菊には届かず消え去った――

「いた」
乱菊はスヤスヤ昼寝をするギンの姿を見てつぶやく
「そうだ♪」
乱菊のイタズラ心が出てギンを脅かそうと考えた
「ん?この霊圧…乱菊やなぁ」
どんどん近づいてくる愛しい人の霊圧に気付き起きてしまったのだ
そんな事とは知らない乱菊はキンキンに冷えたサイダー2本を持ち足音を消してギンに近づく

冷えたサイダーをギンの両頬に付けて脅かそうとしゃがみ込んだ瞬間――
ギンの目が開き乱菊を見つめる
「何イタズラしようとしてたんや?乱菊」
にいっと口角をあげて乱菊に言う
「なぁん〜だつまんなーいギン起きちゃったぁ」
ギンが起きてしまった事に少々ご立腹な乱菊に
「そない怒らんといてぇ乱菊」
ギンが優しく宥める
ペタッと乱菊が座り込んだのを見てギンは自分の頭を乱菊のふとももに載せる
「はァやっぱ乱菊の膝枕が一番やァ」
にいっと笑いながらご機嫌そうにギンが言う
それをみて乱菊も仕方ないかと呟きギンを許して膝枕を受け入れる
「ハイこれアタシからの差し入れ」
そう言って渡したのは先程のサイダー
「おおきに」
ギンは受け取ったが
「なぁ乱菊?ボクこの体制やったら飲まれへんわ…どないしたらええ思う?」
ギンはサイダー片手に嬉しそうに乱菊に問う
「起きればいいじゃない簡単でしょ?」
グビッとサイダーを飲みギンに言うがギンは少し不機嫌そうに
「いやや…ボクこの体制崩したくないねん…」
「…じゃあどーするの?」
待ってましたと言わんばかりの笑顔でギンは
「口移しでやったら飲めるんちゃう?」
「えっ!?」
こんな昼間から何を考えてるんだと乱菊は思ったが愛しい人の提案…
それに乱菊もキスしたいと思っていた処だったから仕方なく了承する
「ん…」
ギンのサイダーを口に含み乱菊はギンに口移しで飲ませる
ゴクっとギンはそれを飲み干しまだ足りないと催促して2度目の口移し
「ん…」
ギンに飲ませた時にグッと引き寄せられ舌を絡め深く口付けする
「あ…んぁっ…はぁ…ん…」
乱菊の口から甘い声が漏れ出す
それに反応してより深く口付けをするギン
「待っ…ンッ…ギン…ハァ…ダメ…ンッ…」
あまりに激しいキスに乱菊は上手く呼吸が出来ず窒息しそうになった
「なんや乱菊…そんなによかったン?」
ギンは自分の口付けで真っ赤になりはぁはぁと肩で息をする乱菊を見てにやりと笑う
「ギンのバカーーー!!」
珍しく真っ赤な顔の乱菊がギンに言い放つ
「怒らんといてぇな…な?堪忍したって?乱菊…」
いい終わると体制を変えてギンは口付けをした
「ン…あぁ…ギン…」
容赦ない口付けに乱菊は抵抗出来なくなっていた
ギンはスッと立ち上がると同時に乱菊を抱え瞬歩で人目につかない場所へ移動した
「ギン?」
ギンに問おうとしてギュッと力強く抱き締められ口付けをされた
「ギ…ン!?ンッ…あぁ…んぁ…」
するりとギンの手が乱菊の頬から首…胸へと移動した
むにゅっと胸全体を揉みまたに尖端の突起にツンツンと刺激を与える
その度に乱菊はビクリと軽い痺れを感じ身を捩る
「こんな処でするの?」
余りに気持ち良すぎて今にも腰が砕けそうな乱菊をグッと抱き寄せギンは
「ん〜?…乱菊がええんやったら夜までお預けしよか?」
意地悪そうに微笑みその気もないのに乱菊をからかい素直じゃない乱菊に訊く
「や…いやっ!!」
乱菊は即答して頬を赤らめる
「こんなにさせてお預けはないでしょ?ギン…」
熱を帯びたギンのそこをなぞる
「…っ乱菊…もう止まらへんで…」
ニヤリと笑い乱菊の返事を待たずに深く口付けをする
「ふ…あぁ…んぁ…」
乱菊の甘い声がギンのそれを反り返らせる
乱菊も同様に秘部がとろけ 子宮の奥からギンを欲しがっているのに気付く
するりと帯を緩め袴とを下ろし薄い布の上から乱菊の蜜壷をなぞり
それに応えるように乱菊の声も弾む
「乱菊…ここえらい事なってるでぇ?そんなにボクが欲しい?」
唇を離しギンは乱菊の胸の尖端を舌で転がしながら訊く
「んぁ…や…ハァ…ギンの…じゃ…なきゃ…イヤ…ギン…が…欲し…い…」
乱菊が尖端と秘部に与えられた刺激にビクりと身体を反応させながらねだる
「乱菊…ギンお願いってゆーて?」
ねだるように…仔猫のような目で乱菊を見つめ乱菊はギンのそんな顔を見てキュンとし
「ギン…お願…い…」
言い終わるか終わらない内に
秘部をなぞる指が薄い布をすり抜けズブッと2本の指が入り
「はぁ!!やっ…ギン…」
その瞬間立っていられなくなった乱菊はギンの首に腕を回し必死にしがみつく
ギンも又乱菊を片手で抱き締めながら、もう片方の手は乱菊の蜜壷を捉えている
ギンは親指の腹で突起を撫で上げ
「そこっ…ダメ…待って…ハァ…いっ…ダメ…イック…やぁぁぁ」
いきなりの刺激に頭が真っ白になりギンから与えられた刺激に乱菊は果ててしまう
それを見てギンは乱菊にまた深く口付けをする
「ンッ…ギ…ンん…」
ねっとりと舌を絡め深く口付けをし互いの唾液が混ざり合い舌を離す
どちらのものかもわからない唾液が糸をひきプツリと切れ
ギンは自分のそれを乱菊の蜜壷にあてがう
「ん…ハァ…ハァ…」
ギンの尖端が蜜壷を撫で上げゆっくりと蜜壷へ入ってくる
「あぁ…んぁ…いい…奥まで…」
途中まで入って一気に蜜壷の奥まで突き上げる
「はぁ!!」
ビクッと身体を震わせ果ててしまう乱菊
その様子をみてギンは
「乱菊もうイッてしもたん?」
「だって…んん…」
熱を帯びたそこは内壁に擦れ果てそうになるが我慢をする
しかし内壁はギンのそれをキュウキュウ締め付けギンも我慢出来きず
「あかん…っ乱菊…いくで?」
乱菊に確認するかのようにギンは言う
「きて…ギン…はぁ…」
乱菊もまたいきそうになっていた
「…っん…」
乱菊の白い肌を斑に染めた

――ずっと傍にいたい
乱菊は荒げた息整えながらギンに抱き着いたまま そうぽつりと思った
なぜいきなりそう思ったかは乱菊にもわからなかった。自身の欲を放出した後だと言うのにまだギンのそれは熱をもっていた
乱菊の唇に口付けし首に降りた唇が吸い付く
そして赤い印をつけていく――

「…っ…ギ、ン…」
甘い声がギンをまた熱くさせる

パサパサ――
適度に死覇装を着せてにこりと笑い
「はい…終いやね」
乱菊はえっ?と驚く
「せやなぁ…――夜までお預けや」
ニヤリとギンは微笑むと すっ と立ち上がり隊長羽織を靡かせて背中越しに
「乱菊はボクのもんやゆー印…隠さへんかったら続きしたるわぁ」
ひらりと手を振りながら去って行った
「えっ?何?」
訳がわからない乱菊は去って行ったギンの背中を見つめ
角を曲がり姿が見えなくなった事を確認し
とりあえず洗面所で火照った顔を冷やす事にした

バシャッバシャッ
水を出し火照った顔を冷やし洗面所を出た
「乱菊さんこんにちは」
声を掛けて来たのは五番隊副隊長の雛森桃だった
どうやら今日の書類を隊長に届けにきたらしい。
「あっ!乱菊さん首のここ…虫に刺されたんですか?赤くなってますよ?」
「えっ?」
雛森に言われてハッとした…
――ボクのもんやってゆー印
バッと手で隠し赤くなる乱菊
「ひっ雛森大丈夫だから」
断る笑顔がひきつる
「本当ですかぁ?あたし虫刺されの薬持ってますよホラ」
そう言って取り出したのはシールタイプのものだった
それを見ていい考えが浮かんだ
「わっ悪いわねぇじゃあ1枚もらえる?」
「はいっどうぞ」
ニコッと微笑み桃は乱菊にシールを渡した
「ありがとう」
受け取るとすぐに洗面所に戻り鏡で確認する
「っんもー!!ギンのバカ!!」
少し嬉しそうにそう呟き桃にもらったシールを貼り付け
――隠さへんかったら続きしたるわぁ
ギンの言葉を思い出す
無言で桃からもらったシールを外し
「仕方ないから外しておくわよ――」

ひとつ呟き洗面所から出てきた乱菊を自隊の隊長である日番谷隊長に見つけられる
「松本…やっと帰ってきたか…ちょうどよかった…今雛森が持ってきた書類やっておけ」
ぶっきらぼうに冬獅郎は言う
「えー?嫌ですよぅー」
口を尖らせて言う乱菊にまたかと冬獅郎はため息をつき
「だったら三番隊にこれ届けてこい」
パサッと書類を渡される
「なんです?これ…」
「合同訓練書類だ…三番隊からの要請があってな…書類やらないっつーならそれ届けてこい」
隊長は乱菊とギンが恋仲だと知っている
「はぁ〜い…いってきまぁす」
さっき会った彼にまた会える嬉しさと気恥ずかしさが混じり脚が重い
「はぁ…ギンに会えるのは嬉しい…けど…」
ポリポリと頬を掻きながら歩いていく
三番隊舎につき執務室へ行き2回ノックすると聞きなれた声がした
「入りぃ」
ギンだ―――
「しっ失礼しまぁす」
なんとなく恥ずかしい気がしてかしこまってしまった
ガチャリと扉をあけるとギンが座ってこちらを見つめる
「あ、吉良居ないんだ?珍しいわね?」
「なんや十番隊長さんとこいくゆーてたで?」
「日番谷隊長のとこ?」
「なんや合同訓練のとことかぁー」
「もしかしてこれ?」
乱菊が持ってきた書類をギンに渡す
ギンはそれを受け取り書類に目を通す
「あぁ…――これやねぇ」
「吉良に悪い事しちゃったわねぇ」
「まぁええんちゃう?そんな事より乱菊…印、隠してへんのやねぇ」
いきなり核心を突かれた様な…
ドキッと高鳴った
「別に、ギンの言葉鵜呑みにしたわけじゃないからっ…」若干顔を赤らめながら応える乱菊だが、ギンはそんな乱菊を見てクスリと笑い乱菊を手招きする
「こっちにおいで乱菊」
自分の膝をトントン叩き乱菊に座るように促す
「なっ!!やだ、別にいいわよ…」
照れてそれを拒否してしまう
それを聞きギンはしょんぼりとし
「乱菊…ボクの事嫌んなったん?」
切ない顔で乱菊を見つめ乱菊は――はぁ…とため息混じりに肩を落とし
「そんなわけないでしょ?」
そう言いながらギンの膝に座る
乱菊が背中を向けてギンの膝に座ったがギンは――ちゃうやろ?とクルリと乱菊を回し向かい合う形になる
「ねぇギン…?さっきの続きしたくなっちゃった」
乱菊がギンの胸板にツツツと爪をたて首筋に口付けする
「…っ乱菊…積極的やなぁ…そんな乱菊見たらボクも我慢出来へんやんかぁ…」
きつく抱き締められギンの胸板に顔を押しあてられる
「っギン?…苦しっ…」
「どうなっても知らんで…」
そう言うとむにゅっと乱菊の胸をわしづかみにして揉みしだく
びくりと乱菊の身体に痺れをもたらし身悶える
その様子を横目にギンは乱菊の胸の尖端を唇ではさみ ころがし もう一方の手で尖端をつまんだり指でねじったり
与えられる刺激にここが三番隊の執務室だと忘れた乱菊は甘い声が漏れ出す
「…あぁ、ギン…んぁ、はぁ…」
ギンから与えられる刺激に酔いながら潤んだ瞳で口付けをねだる
――ちゅぱ…唇を重ね舌で互いの体温を確かめあう
そんな音が2人の耳に響き中心を疼かせる
唇を離しギンのそれを撫で上げ
するりと袴から出す
唇を離しギンのそれを撫で上げ
するりと袴から出す
乱菊は無言で熱を帯びたそれを舌で舐めあげ口内全てで撫でる
「…っ…はっ、乱菊…あぁ、っん…」
ギンは乱菊の口内からの暖かく柔らかい刺激に悶える
ギンは堪えきれず自身の欲を乱菊の口内へ吐き出す
「ンッ…ゴク、ゴク、ゴク…」
乱菊は嬉しそうに飲み干し全て絞り出すように吸い上げる
「凄い美味しい…ギンの…」
乱菊は立ち上がり椅子に座っているギンに話す
「せやったら次は下のお口にしてもらおかぁ」
そう言いギンは立ち上がり自身の机の上に乱菊を押し倒し寝かせた
そのまま椅子に座れば乱菊の滑りを帯びた蜜壷が目の前になる
「乱菊のここ…随分やねぇ?」
「だって…」
そう言いかけた乱菊が甘い悲鳴を上げる。
ビクリと身体をくねらせ――
ギンは乱菊の袴と薄い布を取り払い足を開かせ乱菊の蜜壷をじっくりと覗きこむ
「ひゃぁ…随分我慢してたん?ヒクヒクしてんで?」
「っ…ギン…もぅ、やぁ…」
ヌルリと乱菊の蜜壷に舌をあてがう
舌は四方八方に移動し乱菊はビクビクと身体をくねらせる
ギンはいきなり突起を吸い上げた
「やぁ…ギ、ン…だめ…んぁ、やぁ…」
またビクビクと身体を震わせ乱菊は果ててしまった
そのままギンは舌で尖端を行ったり来たりをし、果てた事で内壁がヒクヒクしているのを見て
そこへ2本の指を差し込む
尖端は舌で…内壁は指で…
脳まで甘い快楽で溺れた乱菊にはそれは堪えられないほど嬉しい事だった
「はぁ…待っ、て…だめ、ダメ…ギン…」
乱菊の拒否はギンには届きはしない
尖端の愛撫を辞めギンは乱菊に訊く
「ここ…はよぉボクの欲しいゆーてるみたいやで?」
乱菊は顔を赤らめながらコクコクと頷く
「早く…ギ、ンが…欲しい…の」
息も絶え絶えに乱菊はギンに乞う
――しゃーないなぁ
そう言いながらギンは指を抜き取りその指をやらしくペロッと舐め乱菊の蜜壷に自身のそれをあてがう
滑りを帯びた秘部は全体でギンを包み込む
「…あぁ、んぁ、ンッ…」
「っあかんて…乱菊、そない…きつく締め付けんと…」
腰が自然と動きギンは逃げる乱菊の腰を掴み 乱菊は掴むギンの腕を掴み…
「い、く…もぅ…ダメ、やぁ…ギン…ギン…ギン…」
乱菊がギンを見つめ名前を呼ぶ
「はぁ…あかん…乱菊…ボクも…っつ…」
どばっと乱菊のお腹に白濁の液体が斑模様に染められた
「はぁ…はぁ…はぁ…ギン…好き…大好きよ…」
乱菊が確かめるようにギンに言う
「はぁ…はぁ…ボクも、乱菊だけや…好きなんは乱菊だけや」
互いの気持ちを確かめる
性行為が終わっても乱菊はまだギンと抱き合っていた
体温が心地よくてずっと傍にいたくて…
「そう言えば吉良まだかしら?」

ハッと思い出したようにギンに訊く
「イヅルやったら扉の向こうで行ったり来たりしてるわ」
にへらっと笑ったギンがそう言う
「えっ!?い、いつから??」
恐る恐るギンに訊く
「そーやねぇ…乱菊がボクの欲しいゆーた辺りかいなぁ」
ギンは嬉しそうに応える
ぼんっと真っ赤になって怒る乱菊を尻目にギンは乱菊を抱き上げ
「なぁ乱菊?今晩はボクの私室へきてな?」
そう言って愛しそうに乱菊を見つめ乱菊もまたギンを愛しいそうに見つめる――


――いつか別れが来てもずっとギンを思っていよう

そんな誓いをたてた乱菊だった…


END




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