トラブル ライフ
トラブル(6)
…誰か助けて下さい…
ただ今“戦闘”という名の料理をしております。
ドガーンッ…バゴーン…
『なぜだあぁぁー』
「お前がなぜだぁー」
パコーンッ
『…つぅ、いった…スリッパで叩かないで下さい!』
ツナさんにいきなりメイドにされ、今は全員分の朝食を作るように命じられたのですが…
「なんでお前に料理を任せると、こんな惨劇の後みたいになるんだ!調理室を吹っ飛ばす気か!」
…料理を始めたまではよかったんですが…私が料理をし始めてから数分後…
水道管がいきなり破裂し、レンジも急に爆発し、さっきもガスコンロが大変なことに…
今、ごっきゅん…じゃなかった、獄寺さんにお説教をされています。
「綾香…お前まさか…
何かに憑かれてるんじゃないのか!?」
『…へ?』
何をいきなり言い出すんですか…獄寺さん…
「まあ、とりあえず10代目には報告しとくからな」
『待ってください、獄寺さん!大魔お…ツナさんにだけはこのこと内緒にして下さい!』
「はぁ?」
ツナさんにこの事がばれたりしたら…きっと
…石にされるー…あの黒い笑顔で一撃だよ!
そうだよ、きっとあの人、笑顔で人を石にしちゃうんだよ…!
『お願いします!このことはツナさんだけには言わな「俺がなんだって、綾香?」
『きょー!?』
いきなり現れたツナさん…気配なんて全くなかったのに!
変な奇声あげちゃったよ…;
「ところで、綾香…どうして調理室がこんなボロボロになってるのかな?(黒笑)」
イ゛ヤー出たよ黒い笑顔…石にされるー…;
「じゅ…10代目…これは止められなかった俺にも責任があります!それに綾香も反省してるようですし、このへんで許してあげても…」
獄寺さんー!あなたは神様だよ!惚れちゃいそう!
「…今は綾香と話してるから、隼人は黙ってて?(黒笑)」
「スイマセンでしたー」
神…じゃない、獄寺さんが負けたー;さすが大魔王…一言で倒しちゃったよ…
それと気のせいか、さっきより機嫌悪くなっているような…黒さが倍増しているような気がする…?
『でも言ったじゃないですか!私に料理させたら何が起きるか分からないって!』
…あっ、やばい…口答えしちゃったよ…
石にされるー;
「隼人、とりあえず朝食どこでもいいから頼んで。あと、調理室も今日中に修理頼んでおいて」
「任せて下さい、10代目!」
そう言うと獄寺さんは調理室を出ていった。
つまり今は、ツナさんと二人きり…
ここはもう逃げるしか…
「綾香?何勝手に出ようとしてるの?話しはまだ終わってないよ?」
捕まったー;
マジで石にされるー…
誰でもいいから助けて下さい…
つ…続く…
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