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アリスインワンダーランド
11


「…誰かしら」

アリスは声のする方へ、
紙袋を手にふらふらと
歩いて行った。



すると、
目の前に一軒の
小さな家が建っていた。


どうやら泣き声は、
そこから聞こえるらしい。



家の前に突っ立っている間も
おいおいと泣く声は止まない。



「るるる…」

ん?……歌声?


バン!
突然目の前のドアが開き、
中から誰かが踊り出てきた。


「お嬢さん
 林檎を私に
 くれないかーい」

しゅ、と手が差し出される。


「……1個なら、いいですけど」


一瞬、

カエルやイモムシ、
公爵婦人だったらどうしよう
と思ったが、心配は無用だ。

この人はカエルじゃないし、
イモムシでも女性でもない。


ちょっと冴えない感じの
男の子…いや、男の人?


「お嬢さん
 お礼にジェラート
 いりますかーい」

「待って!」

アリスは手を引く男を素早く制止する。


「この家の中には、
 他に誰かいらっしゃる?」
「いらっしゃる
 16のムスメと小さなうさぎ

 …ついでにバーサン」


「うさぎ!?
 それは…っ」

「ちーいちゃい兎
 可愛がられて、
 今頃やっと乳離れかーい」

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