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アリスインワンダーランド



11時が過ぎた。



(……アリス…)

チェシャ猫の眉尻が下がる。


彼にとっての大いなる感情表現だ。




「もう行こう…」

チェシャ猫は起き上がると
とぼとぼ歩いて、扉を開けた。


「っ…」



内開きのドアを開ければ、
息を飲むような音がして

目の前には




アリスがいた。


不安そうに枕を抱えて。



「アリス…!」

「あっ…えっと、
 夜遅くにごめん…
 迷惑なら、帰るんだけど…」



困ったように視線をそらすアリスの
くちびるを奪いたくなる衝動を抑え、


チェシャ猫はアリスを抱きしめる。



「迷惑なわけない…」



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