こねことおおかみ/完結 保護されました 「りんっ!!大丈夫か・・・ッ!?」 「馨ちゃん・・・」 林を抜けると、馨と亮平が待っていた。 「良かったぁ〜心配したよ〜スズちゃん」 二人とも雨に濡れて髪からも服からも水が滴っている。 自分を探してくれていたということが見て取れた。 「馨ちゃん、いっちゃんっ・・・・ご、ごめんね・・・っヒクっ ご・・・ごめんなさいっ・・・(えぐえぐ)」 申し訳なくて それでも嬉しくて また泣き出してしまった凛 「ちょ、スズちゃん泣かないで〜っスズちゃんは悪くないんだから」 「そうだよ凛、心配はしたけどな。無事ならそれでいいんだ。怪我はないな?」 「ふぇ・・・っあっ」 「あ・・・?」 「足がいたぃのっ・・・ヒック」 「うわっ!!凄い腫れてんじゃん!体も冷えてるし・・・ 急いで戻った方がよさそうだね柚」 「あぁ」 ▽▽▽▽▽ 「タケちゃ〜んっ!!」 「っ見つかったか!!?」 「もうばっちり〜いや〜おおかみの嗅覚は侮れないね〜」 「そうか、さすがだな柚羅」 「・・・・・・」 「た、タケちゃんせんせ・・・うぅっ・・・ご、ごめんなさぃっ ヒックヒック」 「涼宮、話は聞いたぞ。お前は悪くない。なぁに、あの二人には後でたっぷりとこの俺がお仕置きをしてやるから安心しろ。俺の生徒に手を出した罪は重いからな(ニヤリ)」 「ひぃっ」 タケちゃんの生徒でよかった・・・と初めて思った馨だった。 「ヒックッ・・・じゃぁぼく、 ・・・山に置いてかれない?ふぇ・・・」 (信じてたのか・・・) なにやら罪悪感を感じてしまった武下であった。 <*わんにゃん#> [戻る] |